結納とはどういうもの?顔合わせとの違いや特徴・結納準備を徹底解説
結婚するにあたって、結納を行うか両家顔合わせをするか迷っている人もいることでしょう。
「結納だけ」「両家顔合わせだけ」「結納と両家顔合わせの両方」と、結婚に向けて結納をするかどうかは人それぞれ。
二人にとってベストな形式を選択できるよう、結納とは何か、どんな意味があって、どんなことをするのかについてご紹介します。
結納の歴史やメリット・デメリット、結納をした場合の平均費用などにも触れています。
この記事を読めば、結納とは何かがわかり、結納を実施するかしないかを判断できるでしょう。
- この記事の内容をざっくり言うと…
- ・結納とは、二人の婚約を両家が確認し正式に調える伝統的な儀式のこと
・結納をする最大のメリットは「両家の絆が深まる」ということ
・結納実施率は20.0%!顔合わせのみをする人が最も多い
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結納とは?顔合わせと何が違うの?
まずは、結納と顔合わせそれぞれの特徴について解説しましょう。
結納とは
結納とは、男性と女性の婚約を両家の間で確認し、成立させるための日本の伝統的な儀式です。
プロポーズは言ってみれば口約束。結納をすることで正式に確かなものにするという意味があります。
さらに結納は、婚約によって今後新たに親族となる両家の家族が、その結びつきをつくり、親交を深めるためにも重要な儀式だといえます。
古くは男性側の家族から女性側の家族へ酒肴(お酒やさかなのこと)などの結納品を納め、女性側が料理でもてなすという形で行われてきました。
結納の起源と歴史
結納の起源は仁徳天皇の時代に皇太子が結婚する際に妃となる花嫁側に贈り物をしたことだとされています。結納自体は約1400年前には行われていたということになります。
当初は男性側から女性側へ着物や帯、酒肴などの現物を結納品として納めることが一般的でしたが、時代が進むにつれ現物は形式的なものとなり、結納金という形で現金を納めるようになってきています。
顔合わせとは
結納が、二人の結婚の約束が公に認められるものであるのに対し、顔合わせは両家の親睦を深める目的で、食事を楽しみながら行われるものです。
結納に比べてカジュアルな形式で、結納のように決まった儀式や作法などはないのが特徴です。
顔合わせについて詳しくはこちらをご覧ください。
結納について、もう少し詳しくみてみましょう。
結納の種類
結納は、大きく「正式結納」と「略式結納」に分けられます。
さらに、「関東式」と「関西式」に分けられ、地域によってしきたりが異なります。
正式結納とは
正式結納は、両家の間を取り持つ「仲人(なこうど)」が付きます。
その仲人が両家の間を行き来し、「結納品」や「受書(うけしょ)」のやりとりをします。「正式結納」は仲人が仲立ちをするので、両家同士は直接会うことがないのが大きな特徴です。
近年では、仲人への負担の大きさを考慮し、正式結納をする人は減ってきていますが、「正式」という名がつく通り、最も格式が高い結納の形といえます。
略式結納とは
略式結納は、料亭やレストランなどに両家が集まり、その場で結納品を納めるという形式で進められます。
正式結納同様、仲人を立てて行われる場合と仲人を立てずに両親もしくは本人同士で進行する場合があります。
結納の儀式的で厳かな要素は残しつつも、仲人無しで進行したり、両家が顔を合わせて進められたりする点が正式結納とは大きく異なります。
詳細はこちらの記事をご覧ください。
▶結納は絶対に必要?正式結納・略式結納それぞれの流れや準備物まとめ
「関東式」と「関西式」の違い
「関東式」と「関西式」では、用意する結納品の数や内容、式の流れなどが異なります。
関東式の正式結納では、結納品を9品用意するのが基本ですが、関西式では5~9品の範囲で用意します。また、関東式では男性側から女性側へ贈られた結納品のお返しをするのがしきたりですが、関西式では女性側から男性側へ贈られるものはありません。
さらに、関東式では結納金を「金宝包(きんぽうづつみ)」「御帯料(おんおびりょう)」などと呼ぶのに対し、関西式では「小袖料(こそでりょう)」と呼びます。
このように、同じものでも呼び名が違ったり、そもそものしきたりが異なっていたりします。
詳しい結納の内容についてはこちらをご覧ください。
では、結納と顔合わせのどちらを行うのが一般的なのでしょうか。次でご紹介しましょう。
結納と顔合わせ、どちらをするのが一般的なの?
結納は必ずしも行わなければならないものではありません。また、どちらを選ぶかは二人や両家の考え方次第です。
先輩カップルの結納実施率
ハナユメのアンケートによると、結婚式・入籍前に結納を実施したかについて聞いてみると、それぞれの以下のような割合が出ています。
結納をした | 4.4% |
---|---|
顔合わせをした | 58.0% |
結納と顔合わせ両方した | 13.1% |
結納も顔合わせもしなかった | 8.1% |
まだ結納も顔合わせも行っていない | 16.5% |
※出典:ハナユメWebアンケート(2018年1月)調査数757名
上記の表を見てもらうとわかるように、結納を行っているカップルは「結納をした」「結納と顔合わせ両方した」を合わせて17.5%という結果になっています。
一方の顔合わせを行っているカップルは「顔合わせをした」「結納と顔合わせ両方した」を合わせて71.1%であり、多くのカップルは顔合わせを中心に行っていることがわかります。
結納は先ほども説明したように、儀式であり、「堅苦しいことはしたくない」「費用をかけたくない」などの理由から、結納を行う人が少なくなっていると考えられます。
結納をする・しないは誰が決めるの?
結納をするかしないかは、まず二人の意見をすり合わせ、両家両親の意向を確認して決めましょう。
地域によっては結納を行うことが当たり前となっている場合もあります。もし片方の両親が結納を行いたいということであれば、その意見を尊重するようにしましょう。
その後の結婚の準備がスムーズに進みますし、良好な関係づくりにも繋がっていくことが期待できます。
結納をした先輩カップルの声
料亭の結納プランを利用しました。スタッフの方が事前に手順を説明してくれたので緊張しつつもなんとかなりました。 お金はかかりますがけじめとしてやってよかったし、振り袖を最後にきられてよかった。
やはり結納という儀式は、けじめとして行う事だと思う。親戚同士、身近に感じることもできるし、話の中で必ず小さい頃の生い立ちも聞けるしその人の知らないことも知ることのできる場だと思います
結納はカップルだけでなく、両家の両親にとっても一つのターニングポイントとなっていることがうかがえます。普段行わない伝統的な儀式だからこそ、このようにぐっと気が引き締まるのかもしれません。
では、結納をするとなった場合にどれくらいの費用を考えておけばよいでしょうか。次でご紹介しましょう。
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結納にかかる費用はどれくらい?支払いはどうする?
ハナユメの調査によると先輩カップルが結納式にかけた費用は次のようになっています。
Q:結納式の費用はいくらでしたか。(食事を含める)
0円 | 4.8% |
---|---|
5万円未満 | 19.0% |
5~10万円未満 | 19.0% |
10~15万円未満 | 9.5% |
15~20万円未満 | 3.2% |
20~25万円未満 | 1.6% |
25~30万円未満 | 1.6% |
30万円以上 | 4.8% |
※出典:ハナユメWebアンケート(2018年10月)調査数63名
結納式を行う場合、まず実際に式が行える場所を探す必要があります。式では食事も出されるため、会場費プラス食事代が基本的な結納式にかかる費用ということになります。
結納を行うだけでも実は意外とお金がかかるのです。
会場や食事代にプラスで必要になる結納金
結納金とは、男性側が女性側の家族に対して娘さんにお嫁に来てもらうことに対する感謝の気持ちを込めて送るもので、女性が嫁ぐための準備金という意味合いもあります。
もともとは酒や肴、反物などの現物を納めていたものが、時代に応じて金銭へと変化してきました。
先輩カップルがやり取りした結納金は次のとおりです。
30万円未満 | 8.4% |
---|---|
30万円~50万円未満 | 12.2% |
50万円~100万円未満 | 34.6% |
100万円~150万円未満 | 39.3% |
150万円~200万円未満 | 2.8% |
200万円以上 | 2.8% |
※出典:ハナユメWebアンケート(2018年1月)調査数107名
最も多いのは100万円~150万円未満でついで50万円~100万円未満となっていて、中には200万円以上を結納金として納めるケースもあるようです。
ちなみに、100万円という金額は「一包み」「一本」と言われるなどキリが良いため、結納金を100万円とする人が多いそうです。
また、結納金の使い道は「二人の結婚準備の資金にした」「二人の今後の生活費のために貯金した」など、約7割が二人のために使うと回答していました。
このように、大きなお金が動く結納ですが、先輩カップルはなぜ結納を実施したのでしょうか。
続いて、結納のメリット・デメリットについて紹介したいと思います。
結納のメリット・デメリット!先輩カップルの実際の声
結納のメリット・デメリットとして次のようなものが挙げられます。
【メリット】
1.結婚へのけじめがつけられる
2.日本の伝統的な儀式を体験できる
3.両家の絆が深まる
【デメリット】
1.準備に時間がかかる
2.費用がかかる
それぞれ詳しくみてみましょう。
結納を行なうメリット
まず、結納のメリットについてご紹介します。
1.結婚へのけじめがつけられる
結納や結婚式など、結婚に際して行われるイベントはたくさんあります。中でも本格的な結婚準備のスタートとなる結納は、「結婚するんだ」と実感でき、両家にとってけじめとなる機会です。
お付き合いが長いカップルも、結納をすることで「今までとは違う」と新鮮な気持ちで結婚に向かえるでしょう。
2.日本の伝統的な儀式を体験できる
結納は、日本で何世紀にもわたって行われてきた儀式。結納品や所作一つひとつに意味があり、日本の伝統を感じられるのもメリットのひとつです。
堅苦しさを感じる人も中にはいますが、儀式を経験できるのは結婚前の今だけ。二人はもちろん両親にとっても良い思い出となるでしょう。
3. 両家の絆が深まる
両家で行う結納を通し、両親たちも相手がどんな家なのかを理解できます。また、結納金のやり取りによって、両家の金銭感覚を確認することも可能です。
両家が理解し合うことで、お互い心地よい距離感を保ちながら絆を深めていけるでしょう。
結納を行なうデメリット
では、次に結納のデメリットについてご紹介します。
1.準備に時間がかかる
結納の場所、結納品、当日の服装など、結納をするにあたって準備が必要になります。
両家両親はどこまで来てくれるのか、両家の都合がつく日はいつかなど、さまざまな点を考慮しつつ準備を進める必要があるため、思いのほか時間や手間がかかることも少なくありません。
2.費用がかかる
結納には、会場費や結納品、結納金などの費用がかかります。
決して安い金額ではないため、負担に感じる人も見受けられます。そのため、儀式にこだわりがなければ結納をせず、両家顔合わせ食事会で済ませるケースが増えています。
とはいえ、結婚するにあたってけじめをつけたいという思いから、「結婚式だけはしてほしい」と考える親も多いです。
また、結納で二人の婚約が正式に整ったら、いよいよ結婚式の日取りを決めることになります!
結納の次は結婚式場探し!二人の結婚準備をハナユメがサポート♡
順を追って準備を進めようと思ったら、結納の後に式場を決定するのが流れです。
しかし、プロポーズ後から二人で結婚式場探しを始める人は多く、結納前に結婚式の日取りや会場が決まっているケースも少なくありません。
結婚準備をスムーズにするために、結納で両家が顔を合わせた際に、入籍日や結婚式の日程・会場について相談できるよう、二人で事前に準備を進めておきましょう!
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「何をしたらいいの?」という人も、「結婚式を迷っている」という人も、結婚に向けて楽しみながら結婚準備を進めていきましょう!
まとめ
いかがでしたか。今回は結納の意味についてご紹介しました。
要点をまとめると・・・
・結納とは、二人の婚約を両家が確認し正式に調える伝統的な儀式のこと
・結納をする最大のメリットは「両家の絆が深まる」ということ
・結納実施率は20.0%!顔合わせのみをする人が最も多い
この記事を参考に、結納の意味を理解することができ、結納を行なうかどうか判断できると良いでしょう。