婚約指輪も結納品!知っておきたい結納品&結納返しのマナーまとめ

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プロポーズや結婚挨拶を経て正式にふたりの結婚が成立する場である結納には、さまざまなしきたりがあります。結納品も結納に際して必要なもので、結納のしきたりにのっとって準備します。

そこで今回は、結納品とはどういうものなのか、結納品の一覧と購入できる場所について紹介します。また、意外と知らない人も多いのですが、婚約指輪も結納品のひとつなのです。

婚約指輪を受け取ったが結納をしない場合、お返しは必要なのかについても見ていきましょう。

この記事の内容をざっくり言うと…
・結納品とは婚約のしるしとして取り交わす品物のこと
・結納品のひとつとして婚約指輪がある
・結納の有無にかかわらず婚約指輪をもらったらお返しを贈るのがマナー

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結納をする人もしない人も!知っておきたい結納品のこと

結納品

「結納をしないから結納品について知らなくてもよい」と考えている人もいるかもしれません。

しかし、結納の有無にかかわらず結婚にまつわる基礎知識、一般常識として学んでおきましょう。

結納品とは「婚約の証」として取り交わす品物のこと

結納とは、婚約を正式に整えるための儀式のことであり、結納品は「婚約のしるしとして両家が取り交わすもの」のことを指します。

結納品はもともと「ゆいのもの」と呼ばれ、婚姻関係を結ぶために男性側が酒肴を持って女性のもとを訪れたのが始まりです。それに対して、おもてなしとして女性側が料理を出していました。

時代の流れとともに結納品や結納返しは変化し、現在の形式になったといわれています。

関東式と関西式がある!地域によって変わる結納品の内容と意味

結納品といっても、品物はひとつだけでなく、地域によって内容が異なります。また、正式結納と略式結納とでも違います。

正式結納とは、仲人(なこうど)が両家の間を取り持ち、「結納品」や「受書(うけしょ)」のやりとりをするもので、両家が直接会わずに行なう結納のこと。これに対して略式結納は、両家が料亭やレストランなどに集まって結納品を納める方法をとります。

関東式と関西式の結納品とそれぞれの意味は次のとおりです。

関東式の結納品一覧

関東式の正式結納における結納品は9品が基本とされており、内容は次のとおりです。

関東式の正式結納における結納品一覧
目録(もくろく) 結納品を書いたリスト
家内喜多留(やなぎだる) 食事やお酒の代金
昔は「たくさんの福があるように」という願いを込めて柳の木でできた酒樽や一升瓶を贈っていましたが、最近は現金を包むようになっています。
末広(すえひろ) 白い扇子
「末広がりに繁栄するように」という願いを込めて贈ります。
友白髪(ともしらが) 白い麻ひも(糸)
「ともに白髪になるまで長生きできるように」という願いを込めて白い麻ひもや糸を贈ります。
子有婦・子生婦(こんぶ) こんぶ
「子宝に恵まれるように」という願いを込めて贈ります。
寿留女(するめ) スルメ
「幾久しく」という願いを込めて贈ります。
勝男節(かつおぶし) 鰹節
「武運長久の縁起物」として贈ります。
武家では保存食(非常食)として鰹節が常備されていました。
金宝包(きんぽうづつみ) 結納金
昔は、男性側から女性側に小袖を贈っていたことから、「小袖料」「御帯料(おんおびりょう)」ともいわれます。また、女性側から男性側に贈る際は「御袴料」となります。
長熨斗(ながのし) アワビを伸ばしたもの
昔から貴重な食材であったアワビは、不老長寿を象徴する最高級の品とされてきました。

関東式の場合、結納品のほかに婚約指輪などの婚約記念品が用意されます。また、結納品を受け取る側は、受け取った証として「受書(うけしょ)」を用意します。

そのほか、お互いの家族を紹介する「家族書」を両家で用意することもあります。

関西式の結納品一覧

関西式の正式結納では、次のような結納品が用意されます。

関西式の正式結納における結納品一覧
家内喜多留(やなぎだる)酒料 酒代
松魚料(まつうおりょう・しょうぎょりょう) 食事代
昔は魚を贈っていたためこのように呼ばれています。関東式の「勝男武士」にあたります。
寿恵廣・末広(すえひろ) 白い扇子
高砂(たかさご) 白髪の老夫婦人形
尉(じょう)と姥(うば)の人形で、「白髪になるまで夫婦仲良く」という願いを込めて贈ります。
子有婦・子生婦(こんぶ) こんぶ
寿留女(するめ) スルメ
小袖料(こそでりょう) 結納金
関東式の「金宝包」にあたります。また、地域によって「御帯料(おんおびりょう)」といわれることもあります。
結美和(ゆびわ) 婚約指輪のことで、縁起のよい漢字をあててこう表記されます。
熨斗(のし) アワビを伸ばしたもの

関西式の場合は、5~9品用意するのが一般的です。

関西式の場合は、婚約指輪は結納品(結美和)として用意されますが、関東式同様に「受書(うけしょ)」や「家族書」を用意します。

結納は簡略化できる!略式結納の場合の結納品

略式結納の場合の結納品はどうなるのかについても紹介しましょう。

関東式の場合、略式結納の結納品は正式結納と同様に9品とされる場合と、3品、5品と省略される場合があります。

5品の場合は、次のものを用意します。

・目録
・友白髪
・末広
・金宝包
・長熨斗

3品の場合は次のとおりです。

・末広・金宝包・長熨斗

関西式の場合も5品もしくは3品を用意します。

結納の際に必要な結納品についてわかったところで、どこで、いくらぐらいで購入できるのかも気になるところでしょう。次の章では、結納品の費用と購入できる場所について解説します。

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結納品はどこで準備する?結納品を購入できる場所

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結納の際に用意する結納品は、百貨店や結納品専門店、インターネットショップなどで購入できます。結納品の数によって金額は異なりますが、 10~15万円が相場です。

ただし、この金額に含まれるのは「結納金や家内喜多留、松魚料などを包む金封」が含まれているのみですので、現金は別で用意しましょう。

結納品を購入できる場所には、以下のようなものがあります。

結納品を購入できる代表的な店舗
百貨店「高島屋 結納品売り場やブライダルサロンなどで、スタッフに相談しながら結納品を購入することができます。
関東式・関西式どちらにも対応可能で、結納講座なども開催されています。
結納品専門店「中島商店 創業から100年以上、宮内庁のご祝儀用品にも携わる信頼と実績のあるお店です。
結納品だけでなく受書や家族書など品ぞろえも豊富。「まごころ結納本舗」で通販もできます。
インターネットショップ「結納屋さん.com 手軽に安く購入したい人におすすめのお店で、創業90年、ネット販売18年の歴史があります。
店長携帯へのホットラインもあり、通販でも質問しながら購入できるので安心です。

結納金の額の平均は92.3万円!結納返しは「半返し」で

また、先輩カップルがやり取りした結納金の額は92.3万円が平均です。

円グラフ 結納金はいくらでしたか?

結納金は月収の3ヶ月分を目安に用意するといわれることもありますが、関東では100万円前後、関西では100~150万円ほどを目安に用意するとよいでしょう。

また、結納品を受け取ったら、「結納返し」といって半額程度のお返しをするのが一般的です。

結納返しの仕方には次のような方法があります。

・結納金の半額を現金で返す
・腕時計や品物を贈る
・現金と品物の両方で半返しの金額に調整する

結納品を準備する際には、結納金や結納返しについても考慮しておくようにしましょう。

結納にもパッケージプランがある!プランを使えば担当者がすべて手配してくれる

最近では、結納の会場から結納品、食事など、結納の際に必要なものがパッケージされたプランも登場しています。

結納品のみを購入し、会場は自分たちで選び…となるとわからないことだらけで迷うこともありますし、手間も時間もかかります。

結納を簡単に行ないたい場合は、担当者がすべて手配してくれ、当日の進行も行なってくれる結納プランを利用することをおすすめします。

結納プランは、結納の場として選ばれる格式のある料亭やホテル、結婚式場などで用意されています。

ここまで、結納について解説してきました。

先輩カップルの中には、「結納はしないけれど婚約指輪をもらった。お返しは必要?」という疑問を持っている人も見受けられました。次の章では、婚約指輪をもらった際のお返しについて解説します。

婚約指輪も結納品のひとつ!結納の有無にかかわらず指輪をもらったらお返しをするのがマナー

婚約指輪 結納

結納金を受け取った際に半額程度の結納返しをするのと同じように、婚約指輪をもらったらお返しをするのがマナーです。

とはいえ、結納返しも婚約指輪のお返しも全員がしているかというとそうではありません。ハナユメ調べによると、結納返しをした人は67.3%、婚約指輪のお返しをした人は43.6% にとどまっています。

半数以上は婚約指輪のお返しをしていないということになりますが、次のような理由が考えられます。

・全員が婚約指輪をもらっているわけではない
・結納をするカップルが少なくなり「お返し」に対する意識が低くなっている

詳しく見ていきましょう。

婚約指輪をもらった人は60.0%

同調査で、「婚約指輪をもらった」と回答した人は60.0%で、「そもそも婚約指輪をもらっていないのでお返しはしていない」という人も18.8% いました。

ちなみに、婚約指輪を購入しなかった理由には次のような回答が見られました。

婚約指輪を購入しなかったのはなぜですか?
お金がもったいないと思った、お金がなかった 39.5%
相手が買ってくれなかった 23.7%
私が指輪に興味がなかった 13.2%
結納がないため必要ないと思った 5.3%
婚約指輪は購入しなかったが、代わりにほかの結婚記念品を用意した 5.3%
相手または私の親から譲り受けた指輪があったから 2.6%

「興味がないため購入しなかった」という人以上に「相手が買ってくれなかった」という人が見受けられます。裏返すと、婚約指輪のお返しも「ほしかったのにもらえなかった」という人がいる可能性があるということではないでしょうか。

婚約指輪もお返しも、必ず贈らなければならないものではありませんが、お互いに話し合って有無を決めるようにしましょう。

結納をしたカップルは20.0%!最近では結納よりも顔合わせ食事会が主流

最近では顔合わせ食事会が主流になっており、結納をしたカップルは20.0%にとどまっています。

そのため、「プロポーズの際に婚約指輪を贈る」ということだけが浸透し、「婚約指輪は婚約記念品として贈られるものであり、結納品のひとつともいえる品物である」ということを理解している人は少なくなっているのではないでしょうか。

「婚約指輪は女性に贈られるものであり、そもそもお返しをするという概念がない」ことも、お返しをする割合が低くなっている理由だと考えられます。

結納をしない場合の婚約指輪の取り扱い方法

ここで、結納をしない場合に婚約指輪はどのように取り扱ったらよいのか見ていきましょう。

婚約指輪をもらった後の流れとしては、次のようになります。

・結納をしない人が婚約指輪をもらったら、顔合わせ食事会などで両家にお披露目をする
・顔合わせのタイミングで婚約指輪に対するお返しを贈る
・婚約指輪のお返しは「半返し」を基本に時計やサイフ、スーツなど相手の好みに合わせて選ぶ

詳しく解説していきます。

結納をしない場合は顔合わせで婚約指輪をお披露目する

婚約指輪は「ふたりの婚約が成立した証」です。婚約は両家が関わることですから、結納をしない場合でも、婚約指輪をもらったら両家にお披露目をしましょう。

お披露目の場としては、両家両親が一堂に会する「顔合わせ」の場が適切です。

婚約指輪を受け取ったら顔合わせのタイミングでお返しを贈ろう

顔合わせの場で婚約指輪をお披露目するのに合わせて、お返しを贈ります。結婚指輪を選ぶ際にお返しの品も選んでおくようにすれば、顔合わせのタイミングに間に合います。

時期としては、結婚式の9~10ヶ月前くらいに結婚指輪を選ぶのが一般的です。

もしも、何らかの理由でお返しが顔合わせのタイミングに間に合わなかった場合は、できるだけ早いうちにお返しを贈るようにしてください。遅くても、結婚式までには贈りましょう。

次に、婚約指輪のお返し相場と、お返しにおすすめの品物を紹介します。

結納品(婚約指輪)をもらったら!お返し相場とおすすめの品物

時計 ヴィンテージ

すでに紹介したとおり、結納返しは「半返し」が基本です。では、婚約指輪のお返し相場はどのようになっているのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

結納品(婚約指輪)のお返しは「半返し」が基本

結納品のお返し相場は、結納の有無によって変わるものではありません。婚約指輪も結納品と同様に扱うので、お返しは「半返し」が基本です。

ハナユメのアンケートによると、婚約指輪の平均購入額は30.1万円 なので、15万円ほどがお返しの目安となります。

しかし、先輩カップルがお返しにかけた費用の平均は20.7万円 で、4割以上の人が10万円未満という結果も出ています。

記念品にふさわしいもので、負担にならない金額のものを選ぶと良いでしょう。

おすすめのお返し品3つ

婚約指輪のお返しとして、現金を贈ったり結婚指輪を贈ったりする人もいますが、できるだけ相手の好みに合わせて贈る方が喜ばれます。

婚約指輪のお返しとして人気の品は次の3つです。

・時計
・サイフ
・スーツ

1. 時計

腕時計は毎日身につけることができるため、贈る側にも贈られる側にも人気の品物。贈る相手の好きなブランドや身につけてほしいブランドを選んで贈るのがおすすめです。

ハナユメのアンケートによると、先輩花嫁がお返しに贈った腕時計のブランドは次のとおりです。

結婚指輪のお返しに贈った時計の主なブランド
SEIKO(セイコー) 18.6%
TAG Heuer(タグホイヤー) 12.4%
OMEGA(オメガ) 12.4%
Grand Seiko(グランドセイコー) 10.1%
ROLEX(ロレックス) 8.5%
CITIZEN(シチズン) 6.2%

腕時計を選ぶ際の参考にしてください。

2. サイフ

サイフも毎日持ち歩くもので、しっかりしたブランドのものを選べば長く使うことができる人気の品物です。こちらも、相手が好きなブランドなどから贈りましょう。

3. スーツ

仕事柄スーツを着る機会の多い人に何着か贈るのもいいですし、顔合わせや結納などの場に着る用に礼服やブランドのもののスーツを1着贈るのもおすすめです。

スーツではなく靴やシャツ、ネクタイピンを贈る人も見受けられます。

まとめ

今回は結納品とはどういうものなのか、結納品の一覧と購入できる場所、金額の目安などについて紹介しました。

要点をまとめると・・・
・結納品とは婚約のしるしとして取り交わす品物のこと
・結納品のひとつとして婚約指輪がある
・結納の有無にかかわらず婚約指輪をもらったらお返しを贈るのがマナー

この記事を参考に、結納品とは何か、結納品の内容やルールについて知り、抜かりなく結納品とそのお返しを準備しましょう。

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