結納金は100万円が目安!結納金の相場から金額の決め方まで徹底解説

新郎新婦 和装

結納をしようと考えている人の中には、「結納金の目安はいくらなの?」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

ハナユメのアンケートによると、結婚に際して結納を行なったカップルは全体の20.0%、結納金の平均額は92.3万円 ということがわかっています。

昔ながらのしきたりや特別なルールなどがあって準備が難しいと感じつつも、「ふたりだけでなく両家にとってもけじめになる」などの理由から結納を考えているカップルのために、今回は結納金の目安について紹介します。

この記事の内容をざっくり言うと…
・結納金の平均額は92.3万円!キリよく縁起の良い金額を用意する
・結納金の額を決める際は男性側の収入や地域の風習を参考にする
・結納金にまつわる疑問を解消!結納金に関するQ&A紹介

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結納金の目安は100万円!キリ良く縁起の良い金額が好まれる

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結納金を用意する際、どれくらいの金額を用意すればいいのでしょうか。まずは、結納金の目安額について見ていきます。

結納金の平均金額は92.3万円!地域によって金額は若干変わる

ハナユメが行なったアンケートによると、先輩花嫁が受け取った結納金は平均92.3万円 です。

結納金は月収の3ヶ月分を用意するのが一般的だといわれることもありますが、関東では100万円前後、関西では100~150万円ほどを目安に用意するのがおすすめです。

結納金の額は「キリの良い数字」や「奇数」、「縁起の良い数字」が好まれます。

また、結納金を受け取ったら、その金額の半額程度を「結納返し」としてお返しするのが一般的です。

結納金を準備する際には、結納返しについても考慮するようにしましょう。

結納金の目安にしよう!先輩カップルが用意した結納金の割合

結納金の目安は100万円とお伝えしましたが、実際に先輩カップルが実際にやり取りしている結納金の額は30万円未満~200万円以上と幅広いです。

カップルが用意した結納金の割合を見ていきましょう。

円グラフ やり取りした結納金はいくらでしたか?

ボリュームゾーンは50万円~150万円となっていますので、やはり100万円を目安に負担のない金額を用意するようにしましょう。

ちなみに、結納金を誰が負担したか先輩カップルに尋ねたところ、新郎の親が59.8%、新郎自身が27.1%という回答でした。

約6割が結納金を新郎の親に負担してもらっているということなので、結納金の額は両親に相談しながら決めるようにしてください。

100万円を目安にしつつ、実際に用意する結納金の額を決める際のポイントを次の章で解説します。

結納金の目安を参考に金額を決める際に考慮すべき2つのポイント

お金 ご祝儀袋

結納金の額は、次の2つのポイントを考慮して決めるようにしましょう。

1.男性側の収入や貯蓄額
2.地域の相場や各家の考え

それぞれ詳しく解説します。

1. 男性側の収入や貯蓄額

結納金は男性側から女性側に渡されるものです。そのため、結納金の額を決める際は男性側の収入や貯蓄額などを考慮し、無理のない範囲で用意してください。

男性自身が結納金を用意する場合は、ボーナス1回分でキリの良い数字などにしてもよいでしょう。

2. 地域の相場や各家の考え

結納金や結納返しに対する考え方は、地域の風習や各家の考え方によって異なります。

そのため、住んでいる地域の相場にあわせたり、親戚や兄弟の時の結納金額にあわせたりすることもあります。

「この金額でいいの?」と不安な場合は、結納金の額を決めたらそれとなく相手に相談してみるとよいですね。

次の章では、結納金に関してよく目にする疑問にお答えしていきます。

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結納金の目安はいくら?誰が決めるの?結納金にまつわるQ&A

贈り物 熨斗

「結納金の額はいくらならOK?」「誰が決めるべき?」など、結納金に関する疑問を目にすることがあります。ここでは、よくある疑問におこたえしましょう。

結納金はいくら以上用意しなければならないなどの決まりはあるの?

関東なら100万円、関西なら100~150万円など地域によってある程度の目安は決まっていますが、「結納金の額はいくら以上でなければいけない」という決まりはありません。

男性側の負担にならないような金額を用意しましょう。

結納金の額は誰が決めるの?

「男性側の収入や貯蓄額」でもお伝えしたとおり、結納金は男性側が用意するものなので、金額は男性側で決めましょう。

ただし、「家」として結納金を出すことになりますので、男性自身が負担する場合も金額は両親と話し合って決めるようにしてください。

結納はするが結納金はなくてもOK?

結納をする際、結納金は必ず用意しなければならないというわけではありません。

「結納金のやり取りはありましたか?」というハナユメのアンケートに対して、「結納や顔合わせをしたが結納金はなかった」という人も見受けられました。

円グラフ 結納金のやり取りはありましたか?

両家が納得できるかたちであれば、結納金はなくてもよいでしょう。

顔合わせ食事会でも結納金を用意する必要はある?

この場合も、必ず用意しなければならないという決まりはありません。男性側で結納金を用意するかどうか決め、女性側にそれとなく相談するのがベストです。

受け取った結納金はどうすればいい?

結納金の多くは、下記の表のように結婚式の準備資金として使われています。

結納金の使い道はなんですか?
ふたりの結婚準備の資金にした 52.3%
ふたりの今後の生活費の為に貯金した 19.6%
両親へ渡したので分からない 13.1%
ふたりの新婚旅行の資金にした 4.7%

とはいえ、結納金は家から家へ渡されるものですので、使い道はまずは両親に相談したうえで決めましょう。

結納返しはいくら用意したらいい?

結納返しの基本は「半返し」で、結納金の半額程度を目安に用意するのが一般的です。

しかし、結納金を受け取ったら必ずお返しをしなければならないわけではなく、「結納返しをしなかった」という人も32.7% 見られました。

結納金同様、両親に相談して決めるようにしましょう。

結納金も結納返しもなしにしたい!正直に伝えても失礼じゃない?

両家両親の意見が「結納金も結納返しも必要ない」と合致していれば問題ありません。

しかし、男性側が突然「結納金をなしにしたい」というと、失礼ととらえられてしまう可能性がありますし、女性側が結納金を受け取ったにもかかわらず「結納返しはなしにしたい」というのもマナー違反ととらえられる場合があります。

まずはふたりで話し合い、結納金や結納返しを用意しない理由をそえて、それぞれの親に相談してみましょう。

女性側が「結納金があるのは当たり前」と思っている場合は、結納金を用意しておくのが賢明です。

ここまで結納金について解説してきましたが、結納の際に用意しなければならないものは結納金だけではありません。次の章で紹介します。

結納金は結納品のひとつ!地域によって用意する結納品は異なる

結納金 結納品

結納金は「金宝包(きんぽうづつみ)」「小袖料(こそでりょう)」「御帯料(おんおびりょう)」などと呼ばれ、結納品のひとつとして用意されるものです。

ここでは、結納品はそのほかにどのようなものを用意するのか紹介しましょう。また、結納には正式結納と略式結納があり、関東式と関西式で用意される結納品が異なります。

正式結納とは

仲人(なこうど)が男性側と女性側の間を取り持ち、「結納品」や「受書(うけしょ)」のやり取りをする結納の方法です。

両家を行き来するのは仲人であるため、両家が直接会わずに結納が執り行なわれるのが特徴です。

略式結納とは

両家が料亭やレストランなどに集まって結納品を納める結納の方法。正式結納の場合仲人を立てるのは必須ですが、略式の場合は仲人なしでもOKです。

それぞれ見ていきます。

結納をする際に用意する結納品一覧(関東式)

関東式の正式結納における結納品は次の9品が基本とされています。

正式結納における結納品(関東式)
目録(もくろく) 結納品を記した一覧表
家内喜多留(やなぎだる) 食事代・お酒代
「たくさんの福があるように」という願いを込め、柳の木でできた酒樽や一升瓶を贈るのが本来の習わしですが、最近では現金を包むようになっています。
末広(すえひろ) 「末広がりに反映するように」という願いを込めて贈られる白い扇子のことです。
友白髪(ともしらが) 「ともに白髪になるまで長生きできるように」という願いを込めて白い麻ひもや糸が贈られます。
子有婦・子生婦(こんぶ) 「子宝に恵まれるように」という願いを込めて昆布が贈られます。
寿留女(するめ) 「幾久しく」という願いを込めて贈られるスルメのことです。
勝男節(かつおぶし) 「武運長久の縁起物」として贈られるかつお節のことです。武家では保存食・非常食としてかつお節が常備され、重宝されていました。
金宝包(きんぽうづつみ) 「小袖料(こそでりょう)」「御帯料(おんおびりょう)」ともいわれる結納金のことです。女性側から男性側に贈る際は「御袴料(おんはかまりょう)」となります。
長熨斗(ながのし) 不老長寿を象徴する最高級の品として贈られるアワビを伸ばしたもののことです。アワビは昔から貴重な食材でした。

関東式の略式結納では、正式結納と同様に9品用意される場合もありますが、5品、3品と省略される場合があります。

5品の場合は、次の結納品を用意します。

・目録
・友白髪
・末広
・金宝包
・長熨斗

3品の場合は次のとおりです。

・末広
・金宝包
・長熨斗

関東式では、上記結納品のほかに婚約記念品として婚約指輪などが用意されます。

また、結納品を受け取る側は、受け取った証として「受書(うけしょ)」を用意するのが一般的。

そのほか、お互いの家族を紹介する「家族書」などを用意することもあります。

結納をする際に用意する結納品一覧(関西式)

関西式の正式結納の場合、結納品は5~9品用意されます。9品の場合は次のものが用意されます。

正式結納における結納品(関西式)
家内喜多留(やなぎだる)酒料 お酒代のことです。
松魚料(まつうおりょう・しょうぎょりょう) 食事代のことです。昔は魚を贈っていたためこのように呼ばれています。関東式の結納品でいうと「勝男武士」にあたります。
寿恵廣・末広(すえひろ) 「末広がりに反映するように」という願いを込めて贈られる白い扇子のことです。
高砂(たかさご) 尉(じょう)と姥(うば)と呼ばれる白髪の老夫婦人形のことです。「白髪になるまで夫婦仲良く」という願いを込めて贈られます。
子有婦・子生婦(こんぶ) 「子宝に恵まれるように」という願いを込めて昆布が贈られます。
寿留女(するめ) 「幾久しく」という願いを込めて贈られるスルメのことです。
小袖料(こそでりょう) 結納金のことです。地域によって、「金宝包(きんぽうづつみ)」「御帯料(おんおびりょう)」と呼ばれることもあります。
結美和(ゆびわ) 婚約指輪のことで、縁起のよい漢字をあててこのように表記されます。関西式の場合、婚約指輪は結納品のひとつとして数えられます。
熨斗(のし) 不老長寿を象徴する最高級の品として贈られるアワビのことです。アワビは昔から貴重な食材でした。

また、関西式の略式結納における結納品は次のとおりで、関東式同様の5品もしくは3品を用意します。

5品の場合

・家内喜多留酒料
・松魚料
・末広
・小袖料
・熨斗

3品の場合

・末広
・小袖料
・熨斗

関西式の場合も、このほかに「受書(うけしょ)」や「家族書」を用意します。

結納品にはそれぞれに意味があり、結納はふたりの幸せと両家の強い結びつきを願って昔から行なわれてきました。

しかし、最近では仰々しくしたくないなどの理由から結納をしない人も増えています。次の章では、結納をしたカップルの割合などについて解説します。

最近は顔合わせ食事会が主流!結納をしたカップルは17.5%

カップル 指輪

結納は、両家の婚約を正式に整えるための儀式ですが、最近は顔合わせのみで結納を行なわないカップルも多くなっています。

ハナユメのアンケートによると、結納をしたカップルの割合は17.5%でした。

結納・顔合わせはしましたか?
結納をした 4.4%
顔合わせをした 58.0%
結納と顔合わせ両方した 13.1%
顔合わせも結納もしなかった 8.1%

※その他、「結婚式の予定があるがまだ結納も顔合わせも行なっていない」という回答あり。

結納をしている割合は少ないですが、「両家の信頼関係に繋がった」「結婚するという実感がわいた」など、結納をしてよかったという意見も見受けられます。

特別な事情がないならば、結納をする方向で検討してみてもよいのではないでしょうか。

結納を行なった理由は「けじめとして」がもっとも多い

先輩カップルは主に「結婚のけじめになると思ったから(46.7%)」という理由で結納を行なっています。

結納を行なった理由はなんですか?(複数回答可)
結婚のけじめになると思ったから 46.7%
新郎側が結納を希望していたから 34.6%
両家とも結納を希望していたから 22.4%
新婦側が結納を希望していたから 21.5%
両家の繋がりが強くなると思ったから 11.2%

ふたりが主体的に結納をしようと決めることもありますが、「親が結納を希望していたから」という理由で結納をしているケースも多いです。

結婚は両家にかかわることなので、結納をするかしないかはふたりだけで決めず、両家両親に相談して決めるようにしましょう。

次の章では、結納をしない場合の結納金の取り扱いについて説明します。

結納の有無にかかわらず結納金を用意するかどうかはしっかり話し合うことが大切

家族 家

結納はしないが結納金は用意するというケースもあり、アンケートでは、
「当日顔合わせだけのつもりが、結納の品を用意してくださったことに感謝。実家の両親はちょっと気まずそうだった」
という声もありました。

相手を思いやっての行動が逆に相手に気まずい思いをさせたり、負担になったりする可能性もあります。

両家の考え方や地域の風習にもよりますが、結納の有無にかかわらず結納金を用意するかどうかは両家でしっかり話し合って決めていくのが安心ですね。

まとめ

今回は結納品について紹介しました。

要点をまとめると・・・
・結納金の平均額は92.3万円!キリよく縁起の良い金額を用意する
・結納金の額を決める際は男性側の収入や地域の風習を参考にする
・結納金にまつわる疑問を解消!結納金に関するQ&A紹介

この記事を参考に、結納金の相場や金額を決める際のポイントを知り、相手に失礼がないよう結納金・結納品の準備を進めましょう。

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