結婚式のお礼相場&マナーを知る!主賓や受付など役割別に徹底解説

ギフトボックス お礼

日本では、結婚式の主賓や式場スタッフ、何かの役割を担当してくれたゲストには「お礼」を渡すという習慣があります。

「お礼」とひと口にいっても、渡す相手や目的によって「お礼」「お車代」「お心付け」などと名前が変わり、金額相場も異なります。

必ず渡さなければならないものではありませんが、感謝の気持ちを込めてポチ袋やご祝儀袋に入れて渡すと好印象。

今回は、意外に見落としがちな結婚式のお礼についてご紹介します。

この記事の内容をざっくり言うと…
・お礼は渡す相手によって「お礼・お車代・お心付け」に分かれる
・3,000円~数万円まで、お礼の種類や渡す相手によって相場は変わる
・結婚式に出席しない人からお祝いをいただいた場合もお礼をする

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結婚式のお礼は大きく3種類に分けられる

花嫁 ハグ

結婚式の「お礼」には、大きく分けて次の3種類があります。

1. 結婚式で何らかの役割を担当してくれた人への「お礼」
2. 遠方から結婚式へ出席してくれた人などへの「お車代」
3. 結婚式をサポートしてくれた式場スタッフへの「お心付け」

ひと口に「お礼」といっても、渡す相手や役割によって呼び方が違い、渡し方や包む金額も異なります。

「お礼」「お車代」「お心付け」について、具体的に見ていきましょう。

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種類別!結婚式のお礼相場

カード お礼

「お礼」「お車代」「お心付け」を渡す相手別に、相場をご紹介します。

詳しく説明する前に、ざっくりと金額のみを一覧にすると次のとおりです。

お礼・お車代・お心付けの金額相場
お礼 3,000円~30,000円
お車代 10,000円~200,000円
お心付け 3,000円~10,000円

大きく幅があることがわかりますね。それぞれ詳しく見ていきましょう。

お礼

お礼を渡す相手は、受付・スピーチ・余興・司会を担当してくれた友人などが主です。

お礼の相場は次のとおりです。

お礼の金額相場
受付担当者 3,000~5,000円
スピーチ・余興担当者 3,000~5,000円
司会者(友人) 20,000~30,000円+ご祝儀辞退
ブライズメイド・アッシャー 1,000~5,000円
撮影担当者 10,000~30,000円
演出に参加してくれた子ども 1,000~3,000円

受付を担当してくれた人へのお礼

受付を担当してくれた人へは、3,000~5,000円のお礼を渡すのが一般的です。

現金で渡しても良いですが、コーヒーショップのカードやイニシャル入りのリップスティックなどのプレゼントもおすすめ。

仲の良い間柄だからこそわかる、相手の好みを押さえたプレゼントは特別感があって喜ばれるでしょう。

スピーチや余興を担当してくれた人へのお礼

スピーチや余興担当者へは、3,000~5,000円を目安にお礼を用意します。

しかし、余興内容がプロ並みのクオリティで準備に費用がかかっている場合は、相場より多めに用意すると親切です。

大人数の余興の場合は1人ずつお礼を渡すのが難しい場合もありますので、少し多めにお礼を用意して、代表者にまとめて渡すようにするとよいでしょう。

司会など結婚式のお手伝いをしてくれた人へのお礼

披露宴の司会者や撮影担当者は、当日の長時間にわたる役割遂行だけでなく事前準備も必要です。

お礼は30,000円を目安に用意しましょう。

ただし、結婚式の一部や、プロのカメラマンとは別にサポート的に撮影をしてもらう場合は1万円が相場です。

また、披露宴中、司会者や撮影担当者は食事ができませんので、ご祝儀は辞退するようにしてください。もし受付でいただいていた場合は、お礼とは別に、後日ご祝儀の半額~全額を目安にプレゼントを贈ります。

ブライズメイドやアッシャーへのお礼は1,000~5,000円、演出に参加してくれた子どもへのお礼は1,000~3,000円が相場です。

子どもの年齢によっては現金よりも同額程度のプレゼントのほうが喜ばれるかもしれません。

結婚式中、席について食事を楽しめないような役割をお願いした人からのご祝儀は辞退し、お礼を用意するのがマナーです。

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お車代

タクシー 車

お車代を渡すのは、遠方から交通費をかけて結婚式に来てくれたゲストだけではありません。

都合をつけて結婚式に出席してくれた主賓へもお車代を渡すのがマナーとされています。

お車代の金額相場
遠方からの出席者 10,000円~交通費の片道分もしくは全額
主賓 10,000~30,000円
媒酌人(仲人) 100,000~200,000円+交通費

遠方から結婚式へ出席してくれた人へのお車代

遠方から新幹線や飛行機などを利用して結婚式へ出席してくれた人へは、お車代を用意しましょう。

理想は全額負担ですが、かかった交通費の半額程度を負担するのが一般的です。

遠方ゲストが多い場合は「一律10,000円」などとする場合もあります。

「結婚式のお車代は、なしにしよう」など、事前にすり合わせがある場合はお車代を用意しなくてもOK。

また、遠方から出席してくれる親族に対しては、親族内での決め事や関係性もあるためケースバイケースです。

事前に親に相談することをおすすめします。

主賓へのお車代

会社の役員や上司など、主賓へもお車代を用意します。

この場合、式場までの往復分の交通費+お礼で10,000~30,000円が相場。

式場までの往復分の交通費が1,000円程度だったとしても10,000円以上は用意するのがマナーです。

ただし、ハイヤーやタクシーチケット、新幹線や飛行機のチケットなどを事前に渡した場合は、お車代は必要ありません。

媒酌人(仲人)を立てた場合はお礼とお車代を用意する

最近では、媒酌人(仲人)をたてるケースはまれですが、もしも媒酌人(仲人)がいる場合は「お車代+お礼」を用意します。

お礼の金額はご祝儀の2~3倍を目安にしますので、10~20万円が相場となります。

また、交通費は10,000~30,000円を目安にすると良いでしょう。お礼とお車代は別に包んで渡すようにしてください。

媒酌人(仲人)の手間を省くために、往復分の新幹線のチケットやハイヤーなどを事前準備し、お礼のみを現金で渡してもOKです。

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お心付け

会場 スタッフ

式場スタッフへ渡すお心付けの相場は次のようになっています。

お心付けの金額相場
ウエディングプランナー 5,000~10,000円
介添人 3,000~5,000円
ヘアメイク 3,000~10,000円
キャプテン(サービス責任者) 5,000~10,000円
司会者(プロ) 5,000~10,000円
カメラマン 3,000~10,000円

式場スタッフなどへ渡すのがお心付け

結婚式場のスタッフへ渡すお礼のことを「お心付け」といいます。

渡す相手や金額の相場は上記のとおりですが、ここに挙げたスタッフ全員にお心付けを渡さなければいけないわけではありません。

「一番お世話になったウエディングプランナーにだけ」など、相手を選んでお心付けを用意しても問題ありません。

予算と相談しながら、誰にいくら用意するかを決めます。

ただし、お心付けを渡す際は、相手の様子や状況を見て目立たないように渡しましょう。

お心付けは必須ではなく受け取ってもらえない場合もある

結婚式場スタッフへのお心付けは、必ず渡さなければならないものではありません。

式場の考え方にもよりますが、「サービス料をもらっているため、お心付けは受け取らない」など、お心付けを辞退するところもあります。

その場合は、感謝の気持ちをしっかり伝え、無理に渡す必要はありません。

受け取ってもらえない場合は結婚式後に菓子折りを渡すのもOK

「どうしてもお礼を受け取ってほしい!」「言葉以外でも感謝の気持ちを伝えたい」ということであれば、菓子折りを用意してみてはいかがでしょうか。

現金は受け取れなくても、数千円の菓子折りであれば受け取ってもらえる可能性もあります。

また、ウエディングプランナー個人へのお礼ではなく、「スタッフの皆さんで食べてください」とひと言添えれば、受け取りやすくなるかもしれません。

結婚式のお礼相場の次は、渡し方のマナーをご紹介します。

結婚式のお礼の渡し方マナー7選

赤いリボン ギフトボックス

結婚式でお礼を渡す際、気をつけるポイントは次の7つです。

1. お礼はふたりから渡すのがベスト!難しい場合は親に渡してもらう
2. 渡すタイミングは結婚式の前もしくは後
3. 金額によってポチ袋かご祝儀袋のどちらかを選ぶ
4. お礼を入れた袋に渡す相手の名前は書かない
5. お礼は新札を用意する
6. 渡す相手のリストをつくり事前に親と打ち合わせをする
7. お礼は余分を用意して置くと安心

それぞれ詳しく見てみましょう。

1. お礼はふたりから渡すのがベスト!難しい場合は親に渡してもらう

結婚式のお礼はふたりから直接渡すのが基本です。

しかし、受付開始前や披露宴中は忙しく渡すタイミングがないことも多いです。

その場合は、どちらかの親からお礼を渡してもらうようにしましょう。

主賓へのお礼は、出席してもらったことへのお礼と、日ごろお世話になっている感謝を伝えつつ、親から渡してもらうとよりフォーマルな印象になります。

2. 渡すタイミングは結婚式の前もしくは後

ゲストへのお礼や現金でのお車代は、渡し忘れがないよう、受付や披露宴が始まる前のタイミングで渡しますが、式場スタッフへのお心付けは結婚式後でも大丈夫です。

「今日はよろしくお願いします」とヘアメイクや司会者に対しては控室で渡したり、「今日まで本当にありがとうございました」とすべてが終わったタイミングでウエディングプランナーへ渡したりすると良いでしょう。

タイミングを見てふたりもしくは親から渡すのがおすすめです。

3. 金額によってポチ袋かご祝儀袋のどちらかを選ぶ

ご祝儀袋 お祝い

ご祝儀の金額によってご祝儀袋を変えるように、お礼も金額にあわせて袋を選びます。

お礼の金額が10,000円未満ならばポチ袋、10,000円以上ならばご祝儀袋を用意しましょう。

また、ご祝儀袋を選ぶ際も50,000円、100,000円など金額に格を合わせ、結びきりの水引がついたものにしてください。

4. お礼を入れた袋に渡す相手の名前は書かない

誰に渡せばいいのかわかるよう、渡す相手の名前をポチ袋やご祝儀袋に書きたくなる気持ちはわかりますが、これは控えましょう。

お礼を渡す人が多い場合や、親から渡してもらうためにわかりやすくしたい場合は、渡す相手の名前を付箋に書いて袋に貼り、付箋をはがして渡してもらうと良いでしょう。

また、ご祝儀袋の表書きの名目は、「御礼」「御車代」とし、水引の下には両家の名字を書きます。

ポチ袋の場合も、「御礼」「御車代」と書いた結びきりの熨斗がついたものを選び、新郎側、新婦側のゲストへの御礼であっても、両家の名前を書くのがおすすめです。

5. お礼は新札を用意する

結婚式に使用するお金は、新札が好ましいです。事前にどれくらいの金額が必要か計算し、予備を含めて新札を用意しましょう。

お礼が3,000円の場合も多いため、千円札を多めに用意しておくと安心です。

6. 渡す相手のリストをつくり事前に親と打ち合わせをする

結婚式のお礼を取り扱うのはふたりだけではありません。

当日は、親から渡してもらう場合も多いので、お礼を渡す相手のリストをつくって管理しましょう。

誰に、いくらの「お礼」「お車代」「お心付け」を、誰が渡すのかリストになっていると、新札を用意するときにもわかりやすいです。

また、ゲストの顔を知らない親からお礼を渡してもらうことを考えると、主賓の役職などもまとめてリストに入れてあると便利です。

7. お礼は余分を用意して置くと安心

この人には渡したのに、あの人には渡さなかったということがないよう、念のためお礼は余分に用意しておきましょう。

予定していたよりもスピーチの人数が増えた、余興の人数が変わったなど、結婚式の直前に変更が生じる可能性もあります。

そんな不測の事態にも対応できるよう余分に準備しておくと安心です。

ここまで、結婚式に出席してくれた人へのお礼についてご紹介しました。

感謝の気持ちを込めて、しっかりお礼を準備しておきましょう!

ふたりの結婚をお祝いしてくれるのは、結婚式に出席してくれた人だけではありません。

次の章では、結婚式に出席しない人からお祝いを受け取った際のお礼について解説します。

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結婚式に出席しない人からお祝いをいただいた際のお礼マナー

友人 会話

結婚式に招待しなかった人や、招待したものの何らかの理由で欠席した人から、結婚祝いをいただくこともあります。

その場合は、「お礼」を贈るようにしましょう。

結婚式に出席しない人からのお祝いには内祝いをお返しする

結婚式に出席しない人から結婚祝いをいただいた場合は、お礼として「内祝い」を贈るのがマナーです。

結婚式では、ご祝儀をいただく代わりに料理や飲み物を振る舞い、引出物や引菓子などを贈ることがお礼となります。

そのため、結婚式に出席した人へは特別なお礼は必要ありません。

しかし、結婚式に出席しない人の場合、披露宴のようなお礼の場がありません。そのため、「内祝い」を贈ります。

内祝いは、結婚祝いを受け取ってからできるだけ早く、できれば1ヵ月以内に贈りましょう。

金額は、「半返し」が基本ですが、3分の1程度でも問題ありません。

また、目上の人から高額なお祝いをいただいた際に半返しをすると、「あなたのお祝いは要りません」と受け取られる可能性がありますので注意しましょう。

目上の人には少なく、目下の人には多めにお返しをすると安心です。

少額の場合などはお返しをしなくてもよい

「心ばかりの結婚祝い」として、少額のお祝いをくれる人もいます。

半返しで考えたら数百円になってしまう…など、少額の場合はお返しをしなくても問題ありません。

「数百円のものをお返しするなんて…」とネガティブにとらえられたり、「ほんの気持ちだったのにお返しをもらうなんて申し訳ない」と思わせたりしてしまう可能性があります。

何もお返ししないのは気になるということでしたら、お祝いのお返しとしてではなくハネムーンのお土産を渡すのはいかがでしょうか。

複数人からまとめてお祝いをもらった場合は金額によって対応する

友人グループや会社の同僚など、複数人からひとつのお祝いをもらうケースもあります。

その場合は、金額によって対応を変えましょう。

例えば、1人あたり5,000円を出し合って数万円の家電などをもらった場合は、半返しとして2,500円くらいのものを1人ずつ渡すと喜ばれます。

しかし、10人で5,000円のものをもらった場合、1人ずつお返しするとなると250円になってしまいます。

そのため、2,500円くらいの菓子折りを渡して、みんなで食べてもらうなどの対応でもOKです。

まとめ

今回は結婚式の主賓や式場スタッフ、受付などを担当してくれたゲストに渡すお礼についてご紹介しました。

要点をまとめると・・・・お礼は渡す相手によって「お礼・お車代・お心付け」に分かれる・3,000円~数万円まで、お礼の種類や渡す相手によって相場は変わる・結婚式に出席しない人からお祝いをいただいた場合もお礼をする

この記事を参考に、結婚式のお礼の種類や相場、渡し方のマナーを知って、誰にどれだけ渡すか上手に判断しましょう。

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