結婚式のゲストは誰を呼ぶ?招待するゲストの選び方&お呼ばれマナー
結婚式をするとなると1番最初に考えるのが、招待するゲストについてではないでしょうか。誰を呼ぼうか、どこまで呼ぶべきなのか、と頭を悩ませる方も多いはずです。
そこで今回は、結婚式に招待するゲストの選び方や選ぶ際の注意ポイントについて詳しく紹介します。
さらにこの記事では、結婚式に参列するゲストのお呼ばれマナーについてもふれていきます。
結婚式に招待するゲストの選び方を知りたい方は、結婚式に招待するゲストはどう決める?まずは「どんな結婚式にしたいか」イメージを固めるからご覧ください。
結婚式にお呼ばれした際のゲストの注意点を知りたい方は、結婚式にお呼ばれした際の結婚式の服装マナーを先にご覧ください。
- この記事の内容をざっくり言うと…
- ・結婚式の招待ゲストを決める時はどんな結婚式にしたいかイメージする
- ・ゲストの服装も何でも着ていいわけではなく最低限のマナーが存在する
- ・結婚式にゲストとして参列する際は持ち物をしっかり確認しておこう
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結婚式に招待するゲストはどう決める?まずは「どんな結婚式にしたいか」イメージを固める
結婚式にだれを呼ぶか決めるには、まずどんな結婚式にしたいかというイメージを固めることが大切です。
・親族だけでアットホームな結婚式がよいのか
・友人中心のカジュアルな結婚式がよいのか
・盛大な披露宴をしたいのか
など、二人や家族が、どのような結婚式をしたいのかイメージをすり合わせることが大切です。
イメージができたら、ゲストの顔ぶれを次のように選んでいきましょう。
まずは誰を呼びたいかそれぞれリストアップする
リストアップの際のポイントは下記の3つです。
・「家族・親族」「友人」「職場関係」の3つに分けてリストアップする
・「友人」は、地元・中高・大学などのグループ単位でまとめておくと、後日座席配置を考えやすい
・「親族」は両家の両親に、誰を呼ぶべきかを相談しておくとスムーズ
このようにリスト化しておくと、漏れがなくバランスの良い人選を行うことができるでしょう。
リストアップしたら優先順位をつけていく
招待客をリストアップしたら、次は優先順位をつけていきます。
選んだ式場によってはリストアップしたすべての人を呼ぶことができないかもしれません。
まずは「必ず招待したい人・しなくてはいけない人」が何人いるかを把握しましょう。
披露宴に招待されたことがあるのであれば、逆にお招きしなければならないケースもあります。
そして選ぶのが「できれば招待したい人」です。これは全体の招待客数のバランスを考えながら選びましょう。
主賓やスピーチをだれにするかはこの時点では、決めていなくても問題ありません。
予算に合わせて人数を調整する方法もある
あらかじめ結婚式や披露宴にかける費用が決まっているなら、予算に合わせて人数を調整するという方法もあります。
ハナユメの調査によると、招待客1人あたりの披露宴にかかる飲食代が平均1.4万円、引出物などのギフトは平均5.5千円となっています。
飲食代と引出物代を合わせて1人あたり約2万円かかると考えれば、予算内で何人の人を招待できるのかが把握できます。そのうえでゲストの人選を行います。
ゲストの優先順位が決まれば、招待客の総数やリストが確定します。次の章では、ゲストを決定する時に注意したい5つのポイントをご紹介します。
結婚式のゲストを決める際に確認したいポイント5選
結婚式のゲスト選びは、ふたりの意見はもちろん大切ですが、それ以外にも考慮しなければならないポイントがあります。
1.両家両親へ相談と、両家のバランスも確認する
2.職場関係のゲストは今後の関係性も考慮すること
3.ゲストに気を遣わせないよう席次にも配慮する
4.遠方から招待するゲストがいるか事前に確認
5.招待するにあたり配慮が必要なゲストも確認
それぞれ詳しくお話ししていきましょう。
1.両家両親へ相談と、両家のバランスも確認する
両家の兄弟や姉妹、親戚、それぞれが呼びたい友人の人数が違うのは当たり前です。
また、親戚の関係性や両親の付き合いなどにも配慮しなければならないこともありますし、両親やイメージしている結婚式の規模が二人の考えとは違うかもしれません。
どんな関係性の人をどのくらいの規模で呼ぶか決定をする前に、あらかじめ両家の両親に相談しておくと安心でしょう。
必ず呼ばなければならない人がいたり、夫婦で招かなければならなかったりなど、自分たちだけではわからない事情もあります。
ゲストの人数はピッタリ同じにする必要はありません。ただ、「嫁に行く」新婦側のゲスト人数が多いのはNGだと考える両親・親族もいます。
また、人数に差があっては格好が悪いと考える人もいるかもしれません。
そのため、大幅に人数が違うことがわかっているのであれば、事前に相談をしておくと良いでしょう。
2.職場関係のゲストは今後の関係性も考慮すること
職場関係で誰を呼ぶかは、社内の通例も考慮して決めるのがいいでしょう。
昔お世話になった方、今お世話になっている方など、誰を優先すればいいか迷うこともあるかもしれません。
迷った時は、社内の既婚者の方にアドバイスをもらうのもおすすめです。
3.ゲストに気を遣わせないよう席次(席の配置)にも配慮する
席の配置を決めるときは、ゲストの気持ちになって考えるのがポイントです。
友人や職場関係は分ける、ひとり参加の方は話題が合いそうな方と同じ席にするなど、心を配ることで居心地よく過ごしてもらえたり、満足度がアップしたりします。
4.遠方から招待するゲストがいるか事前に確認
遠方からゲストを招く場合、交通費や宿泊などの費用を負担したり、手配したりする必要があります。
式場選びの際に宿泊先から式場までのアクセスへの配慮や、心配りを忘れないようにしましょう。
5.招待するにあたり配慮が必要なゲストも確認
高齢ゲスト、子ども連れや妊娠中のゲストなどは席の配置や料理などで配慮が必要になるでしょう。
式場探しをする前に、どのような顔ぶれかを確認しておきます。多目的トイレや駐車スペースの有無も調べておくと、より親切でしょう。
ここまで、ゲストを決める際に確認したいポイントをご紹介してきました。次の章では、ゲストを招待する時のさまざまな疑問について解説していきます。
こういう場合はどうする?結婚式に招待するゲスト選びの疑問
呼びたいゲストのリストはつくったものの、本当にこのチョイスで良いかどうか、迷うこともあるでしょう。
最終決定の前によく迷いがちな3つのポイントをお話ししていきましょう。
Q.職場の上司は必ず呼ばなきゃいけない?
A.
職場の上司は必ず呼ばなくてはならないということはありませんが、例えば部下の結婚式には必ず部長が参列するなど、その職場ならではの通例があることでしょう。
今後の人間関係に影響を及ぼす可能性があるのなら、招待するのもひとつの方法です。
また、スピーチは新郎側の上司、乾杯の挨拶は新婦側の上司にするなど、両家のバランスを考えることも必要です。
Q.異性のゲストを招待してもいい?
A.
特に年配のかたや親族からすると、異性のゲストを招くことは違和感を覚えるという場合もあるようです。
パートナーに納得してもらうのはもちろんですが、近しい家族・親族には関係性を説明しておくと安心です。
結婚式に招待された人は自分の結婚式にも招待するべき?
A.
必ずしも、結婚式・披露宴に招待されたからと言って、その人を呼ばなければならないということではありません。
「遠方にいるから」「今現在は疎遠になっているから」「結婚式に呼ばれたが一緒に招待できる共通の友達がいない」といった理由から、全員をお呼び返ししない場合が多いようです。
最終的には本当にふたりが来て欲しい人を呼ぶのがベストでしょう。
このように、結婚式でゲストを招くときには、いろいろなことを想定して決めていかなくてはならないことをお判りいただけたと思います。
次の章では、招待されたゲストの目線で、結婚式のマナーや気を付けておきたいポイントを解説します。
結婚式にお呼ばれした際の結婚式の服装マナー
華やかな席ですから着飾って参加するのがマナーですが、お祝い事なのでエチケットは守りたいものです。
お呼ばれゲストは以下のようなポイントを特に気をつけるとよいでしょう。
女性ゲストの服装例
実は、昼と夜とではドレスコードが違います。
昼間の挙式ならワンピースやセミフォーマルドレスなどきちんとしたデザインのものを、夜の挙式なら肩や背中を出したスタイルのドレスを着用しても大丈夫です。
和装であれば、未婚者は振袖や訪問着などを着用します。黒留め袖や色留め袖は、本来親族が着用するものなので、間違えないようにしましょう。
また「平服でお越しください」と招待状にあっても、普段着ということではなく、ワンピースやジャケット着用などが好ましいです。
避けるべき服装は?
ゲストの服装は、新郎新婦やほかの招待客に失礼のないスタイルを選ぶことが大切です。
一番気を付けたいのは、花嫁カラーである白い服は着用しないということです。
また、全身黒一色のコーディネートは非常識とされるため、素材や小物遣いで華やかさを演出することが必要です。
例えフォーマルなドレスでも、スカート丈が短い、肩が出ているなど肌の露出が多いデザインはNG。アニマル柄や毛皮、革製品なども避けた方が無難です。
靴やアクセサリーなどの小物で注意すべき点
スタッズやスパンコールがついた個性的なデザインのものは、フォーマルなシーンには向きません。また黒い小物やアクセサリーは弔事をイメージするため、好ましくないと感じる方もいることでしょう。
ヘアスタイルは、ダウンスタイルよりアップの方がよりフォーマル感が出ます。
いずれにしても花嫁より目立ち過ぎないように気を配ることが大切です。
男性ゲストの服装例
多くの方はスーツで参列されると思いますが、男性は礼服であるブラックスーツを着用すれば間違いありません。
礼服には白やシルバーグレーのネクタイを、淡い色であれば白地にドットやストライプが入ったデザインのネクタイでもOKです。
またカジュアルな披露パーティーであれば、ネクタイをカラーにしたり、蝶ネクタイを着用したりすることもできます。
避けるべき服装は?
例えスーツであってもビジネススーツはNGです。
白や白に近いグレーなども、新郎に対して失礼になるので着用は避けましょう。女性と同様にアニマル柄や革製品(クロコダイルなど)も控えます。
意外と見落としがちなのが足元で、大人の白靴下はNGなのでご注意ください。
ここまでのお話で、結婚式のゲストの服装についておわかりいただけたと思います。それでは次に、結婚式当日に知っておくと役立つ、ゲストのマナーについて解説します。
シーン別!結婚式のゲストの振る舞いマナー
あらたまった席では、できればスマートに振る舞いたいものです。せっかくのおめでたい日が、苦い思い出にならないようにもう一度マナーを見直してみましょう。
受付
式場へは30分くらい前に到着できるよう、余裕を持って出かけましょう。
挨拶
受付ではまず、「本日はおめでとうございます」「こころばかりのお祝いでございます」などのあいさつをします。
ご祝儀を渡す
袱紗(ふくさ)からご祝儀を取り出し、受付のかたに名前が向くように手渡します。
お祝いを先に渡している場合は、「お祝いは先日、お渡ししております」など、ひと言添えておくと受付のかたもわかりやすいです。
芳名帳またはゲストカードの記入
「芳名帳」「ゲストカード」などに名前や住所を記帳します。
この時に注意したいのが、「御」という文字を消すことです。
・御芳名・・・「御芳」を二重線で消します
・御住所またはご住所・・・「御」または「ご」を二重線で消します
お車代
芳名帳に記帳したら席次表をもらって席に着きましょう。
お車代は参列者全員がいただけるものではなく、遠方から来た場合や来賓などに渡されるものです。
受付ではなく親族から渡される場合もありますが、お車代を受け取ったらその場でお礼は忘れずにしましょう。
披露宴中
披露宴中は式の進行に合わせて食事や歓談を楽しみましょう。
テーブルマナー
ナイフやフォークなどのテーブルマナーは大切ですが、食事の基本となるポイントを抑えていれば大丈夫です。
「音を立てない」「スピーチや余興の時は食事を控える」「歓談中以外極力トイレで中座しない」など、失礼のないようにしましょう。
スピーチ・演出
スピーチ・演出の時は食事の手を止め、できればお酌やあいさつ回りは控えます。
余興
余興はかしこまった雰囲気を変えるきっかけにもなり、結婚式を盛り上げる点からも、新郎新婦にお願いされることがあります。
恥ずかしいなど遠慮する方もいるでしょうが、余興をする側、余興を見る側共に、お祝いムードを一緒に楽しみましょう。
このように一般的な結婚披露宴の流れを知っておけば、初めての出席でも落ち着いて行動ができます。
結婚式当日にあわてないように、次のような持ち物もチェックしておきましょう。
必ず確認!基本的なゲストの持ち物リスト一覧
新郎新婦はもちろんですが、当日の朝は出席する側も慌ただしくなりがちです。
当日持っていくと役立つアイテムをリストアップしてみました。
ご祝儀
事前にお渡し済の場合は別として、一番忘れてはいけないのがご祝儀です。のし袋は結び切りのものにし、金額に見合うランクの袋を用意しましょう。
袱紗(ふくさ)
ご祝儀袋はそのまま手に持つのではなく、袱紗(ふくさ)という布にくるみます。
慶事の時の包み方は、まず真ん中より左側にご祝儀袋を置き、左→上→下→右の順番に織り込みます。
袱紗の色は暖色系、もしくは紫のものを使うようにしましょう。
招待状
式場によっては、同じ日に複数の結婚式がある場合があります。
招待状を持参し、日時や場所、新郎新婦の名前などでしっかりと確認するようにしましょう。
お財布
式の最中にお金を使うことはほとんどありませんが、二次会やお茶飲みなどに立ち寄る場合もあるでしょう。パーティバッグは小ぶりなので、小さめのお財布がおすすめです。
携帯電話・スマートフォン
通信手段としてはもちろんですが、撮影機能の性能もアップしているため、カメラ替わりに活用できます。撮影をする前に、ストレージに空きが十分あるかも確認しておきたいものです。
カメラ
ゲスト目線で撮影した写真は、新郎新婦にとってもうれしい一枚となります。
インスタントカメラで撮影し、カメラごと新郎新婦にプレゼントするという方法もカメラ自体懐かしく、喜ばれるかもしれません。
ハンカチ・ティッシュ
披露宴では思わず涙を誘う感動のシーンもあります。ハンカチ&ティッシュもお忘れなく。
メイク道具・手鏡
式場で口紅を塗りなおしたり、手鏡を見たりするのはもちろんNG。メイク直しをするときはお化粧室で済ませましょう。
予備のストッキング
式場に到着する前に伝線して困った・・・ということもあります。予備を持っていると安心ですね。
絆創膏
ドレスアップした時は、普段履き慣れない靴を履くことも多いようです。短時間でも靴擦れをすることもあるので、持っていると安心でしょう。
このようなアイテムを持っていれば、初めての方でも心配なく出席できることでしょう。
次の章では、式場には持ち込まないまでも、持っているとさらに便利なアイテムをご紹介します。
これもあると便利!追加で持っていきたい結婚式の持ち物
式場に持って入るにはかさばるけれど、クロークなどに預けておくと便利なアイテムです。
充電器
写真や動画を撮ると、スマホの電池が思いのほか消費することがあります。充電器やモバイルバッテリーを持っていると便利です。
頭痛薬や胃薬
体調の変化はいつ訪れるかわかりません。結婚式がおろそかになってしまった、ということのないよう万全の準備をしておきましょう。
ガム・タブレット
どちらも式の最中はNGですが、化粧室に立った時などの気分転換に持っておくと良いでしょう。
筆記用具
スマホで事が足りることも多いですが、引出物袋にしるしをつけておくなど、ちょっとしたシーンに便利です。
ヘアピン・ヘアゴム・ワックス
セットしたヘアスタイルが崩れた時などに、持っておくと安心です。
履きなれたヒールのない靴
式の最中はドレスアップしていても、行き帰りの時は少しリラックスしたいもの。日常使いの靴に履き替えるのもおすすめです。
まとめ
いかがでしたか。今回は結婚式のゲストの選び方とお呼ばれされたゲストのマナーについてご紹介しました。
要点をまとめると・・・
・結婚式の招待ゲストを決める時はどんな結婚式にしたいかイメージする
・ゲストの服装も何でも着ていいわけではなく最低限のマナーが存在する
・結婚式にゲストとして参列する際は持ち物をしっかり確認しておこう
この記事を参考に、新郎新婦もゲストも満足できる結婚式が出来ると良いでしょう。
監修者情報
ゲストの人数どうしよう‥と考え始めたら