神社の結婚式費用の相場は?挙式のみでの平均や費用を抑えるコツ
近年、和婚がブームとなっており神社での結婚式に憧れを持っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、神社での結婚式はチャペルでの結婚式に比べてあまり馴染みもなく、特に費用についてはわからないという方も多いはずです。
そこで今回は神社で結婚式を行う際の平均費用や費用を抑えるコツまでご紹介します。
この記事を読めば神社での結婚式にかかる目安の費用がわかり、賢く費用を抑えて結婚式を行うことができるでしょう。
- この記事の内容をざっくり言うと…
- ・神社の結婚式での挙式料は約20~25万円
- ・挙式料以外にも衣裳代・美容着付けなどは別途で必要
- ・神社の結婚式費用を抑えるコツは4つあり、不要な演出を控えるなど
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神社の結婚式・挙式にかかる費用は?
神社での挙式の費用は、平均20~25万円ほど。費用には衣装代やメイク代、写真代など基本的な料金を含んだうえで「挙式プラン」として提供されていることもあります。
他の式場タイプも含めた平均は約30~35万円なので、神社での結婚式は比較的費用が安いことが魅力ですね。
ただし、上記の費用には披露宴のための費用は含まれていないので注意しましょう。披露宴も行う場合には、60名の場合で300万円前後などの大きな費用が必要になります。
挙式料以外にも衣裳代・美容着付けなどは別途で必要
挙式料が安いからといって、結婚式の費用自体が安いとは限りません。
披露宴・食事会を抜いたとしても、神社での結婚式では衣装代や着付け料、必要であればかつらなどのレンタル料も追加でかかります。
もちろん、これらの費用は神社に限ったものではありません。
一般の結婚式場やホテルでの結婚式であっても、挙式プランに含まれていない場合は衣装代などの費用が掛かりますので、そういった意味ではどこで結婚式を挙げる場合であっても同じ条件であると言えるでしょう。
しかし、挙式スタイルによって衣装代や着付け費用は変わってきます。
さきほどのデータだけを鵜呑みにしないで、トータルの結婚式費用を調べたうえで、それぞれを比較するようにしましょう。
神社で挙式を行う場合、謝礼として「初穂料(玉串料)」が必要
神社で挙式を行う場合は、挙式の謝礼として神社に納めるお金「初穂料(玉串料)」が必要になります。
初穂料(玉串料)は挙式料に含まれている場合もあれば、別で納める必要がある場合もあり神社によっても異なるため事前に確認しておくといいでしょう。
相場としては5~15万円ほどになりますが、格式高い歴史ある神社となるとそれ以上の費用がかかることもあります。
総額で比較した場合は安いのか
実際に、結婚式から披露宴までの費用を比較した場合、神社での結婚式はかなり安くなると考えられます。
挙式料自体は、それぞれ先ほどご紹介した金額です。そして新婦の衣装代の平均は次の通りです。(ハナユメ調べ)
ウエディングドレス | 18.3万円 |
---|---|
白無垢 | 16.1万円 |
色打掛 | 22.3万円 |
とは言え費用をなるべく抑えたい場合、神社で結婚式を行う際はどこを注意したらよいのでしょうか。
続いて、実際に神社で結婚式を挙げる際に費用を抑えるコツについてご紹介します。
神社での結婚式で費用を抑えるコツ4選
少しでも費用を抑えられれば、その分ゲストへのおもてなしをグレードアップしたりすることもできるでしょう。
ポイントは以下の4つです。
- 1.自分達がやりたい演出のみにしぼる
- 2.衣裳を価格重視で選ぶ
- 3.結婚式のプランを賢く活用
- 4.食事会・披露宴がある場合は別途交通費も事前に確認
ではそれぞれ確認していきましょう。
1.自分達がやりたい演出のみにしぼる
本当に必要な演出のみにしぼることで費用を抑えることができます。
結婚式には、挙式やさまざまな魅力的な演出があります。新郎新婦にとっては、ゲストのためや結婚式の思い出を作るためにできる限り演出を取り入れた方がいいのではないかと感じてしまいます。
また、実際のその場のテンションや、プランナーの提案によって予定していなかったことでもどんどん追加してしまうこともあるでしょう。
例えば神社の挙式のであれば、花嫁行列であったり雅楽の生演奏などはオプションで追加項目となる神社も多くあります。
確かに、挙式や披露宴における演出は必要です。しかし、中には本当に必要な演出なのかどうかわからない演出も少なくありません。
そのため、結婚式の打合せの際には、即決するのではなく、時間を置いて本当に必要な演出なのかどうかを新郎新婦同士で話し合うことをオススメします。
必要な演出にしぼることで費用を抑えることが可能となります。
2.衣裳を価格重視で選ぶ
挙式や披露宴に関する衣装については、提携のドレスショップ以外で選んでみるのもいいでしょう。
神社で挙式を挙げる場合、神社が提携しているドレスショップを利用するケースや、結婚式場がそもそも保有している衣装をレンタルすることが多いです。
ただ、和装は衣裳のレンタル費用が洋装に比べてかかる費用が高くなりやすいです。
場合によっては、外部のドレスショップでレンタルをしたほうが、安くなるケースも少なくありません。そのため、式場で衣装を決める前に、持ち込みが可能かどうかを確認しましょう。
外部のドレスショップであれば、提携のドレスショップと同じようなラインナップ・品質の衣装でも、格安でレンタルできる可能性もあります。
ただし、衣裳代だけが安くても、持ち込み料も含めてどちらが安く抑えられるのかを考えておきましょう。
3.結婚式のプランを賢く活用
結婚式のパックプランを活用することで、費用を抑えることができます。
結婚式場のプランには、挙式から披露宴、そして衣裳代や引出物・演出までセットになっているプランも存在します。
パックプランを適用することで、それぞれ単体で追加していくよりも安くなるケースも少なくありません。また、少人数の結婚式や披露宴の場合、すべてまとめてかなり割引がある場合もあります。
パックプランの場合、必要最低限のものがプランで用意されていることがほとんどなので追加で何かしたい場合は、追加料金ももちろん発生するので注意が必要です。
実際に、全体のカップルのうち47.8%のカップルが、パックプランを活用したという調査結果が出ています。
プランによっては料金を抑えることができるので、パックプランの活用も検討してみるのもいいでしょう。
4.食事会・披露宴がある場合は別途交通費も事前に確認
神社で挙式を行った後の食事会や披露宴会場への交通費は、意外に見落としがちな費用です。神社を挙式会場とする場合、披露宴会場・食事会の場所は、以下いずれかのケースでしょう。
- ・神社の敷地内、もしくはすぐ近くにある神社管轄の会館等で行う
- ・ホテル・専門式場やゲストハウス・レストランなど、全く違う場所で行う
神社管轄の会館等で行う場合は挙式後に披露宴会場まで徒歩で移動できるため、交通費は不要になりますが、場所を変えて食事会・披露宴を行う場合は、タクシーの手配または披露宴会場でバスの手配をしてもらう必要があります。
もちろん、この費用は新郎新婦が負担することととなります。
うっかり結婚式に日が近づいてきてから、交通費があることに気づいてしまうことのないよう事前に確認しておくことをオススメします。
このように、4つのポイントを押さえておくことで、費用をできる限り抑えることも可能です。
次の章では、実際に神社で結婚式を挙げるメリットやデメリットについて、ご紹介したいと思います。
神社で結婚式を行うメリット・デメリット
一般的な結婚式場やホテルでの結婚式とは違い、神社で挙げる場合は3つのメリットと5つのデメリットがあります。それぞれについて、詳しく確認していきましょう。
メリット
神社の結婚式のメリットには次のようなものがあげられます。
- ・日本人ならではの奥ゆかしさを実感
- ・何度も訪れることができる
- ・新郎が活躍できる場が多い
ではひとつずつ見ていきましょう。
日本人ならではの奥ゆかしさを実感
真っ白な着物にすべてを包み、うつむき加減でそろりそろりと歩く花嫁の姿は、古きよき日本人の象徴です。
普段の生活ではなかなか感じることのない、日本人ならではの奥ゆかしさを実感できるのが、神社での結婚式の魅力のひとつです。
何度も訪れることができる
はるか昔からその場所に存在している神社は、おそらく今後もなくなることはありません。
また、初詣をはじめお子様のお宮参りや七五三など、神社は、普段から身近な存在でもあり、足を運びたいときに、いつでも何度でも訪れることができます。
人生の様々な思い出を同じ場所で重ねられるのは、神社ならではの魅力です。
新郎が活躍できる場が多い
神前式では「神前式の流れ」で紹介した「誓詞奏上」という神様に誓いを述べる儀式があり、一般的には新郎が読み上げます。
教会式や人前式では、新郎新婦それぞれが誓いの言葉を述べるので、この点を見ても、新郎が活躍をする挙式スタイルであるといえます。
デメリット
このように、たくさんの魅力がある一方で、神社での神前式で注意する点もあります。
- ・天候に左右されてしまう
- ・列席できるのは親族のみの神社もある
- ・バリアフリーの設備が整っていない
天候に左右されてしまう
神社での神前式では、「参進の儀」という親族そろって本殿まで歩く特別な儀式を行います。雨の日は行いたくても行えない場合や、雨の中を歩くことになるので移動がしづらいという点はデメリットだと言えるでしょう。
列席できるのは親族のみの神社もある
本来、神前式は「親族杯の儀」にあるように、両家の縁を結ぶ意味合いもあるため、基本的には、挙式に列席できるのは両家の親族のみとなります。
また、一般的には神社の本殿のスペースがさほど広くないことも、列席者が限られる一因です。
神社によっては、親族以外の列席者も列席できたり、境内から式の様子を見ることができる場合もありますから、友人にも列席して欲しい場合は事前の確認が必要となるでしょう。
バリアフリーの設備が整っていない
神社は歴史ある建物であるがゆえ、いわゆる「バリアフリー」の設備が整っておらず、ご年配の列席者の方には配慮が必要です。
神社によっては長い階段や大きな段差があったり、車椅子利用の方への配慮ができない神社もあります。列席者の方にご年配の方が多くいて気になる場合は、事前に確認をしておくのが良いでしょう。
それぞれのメリットやデメリットを踏まえた上で、神社での結婚式を挙げるようにしましょう。
次の章では、実際に神社の予約方法についてご紹介します。
解説!神社の結婚式を実際に見学する方法
神社での結婚式をする、又は検討すると二人で決めたら、早速神社や披露宴・会食会場を、費用面や施設面のチェックをするためにもチェックしにいくことが必要です。
挙式をしたい神社の候補が予め決まっている方は、直接神社へ問い合わせをしましょう。
なお、複数候補があったり、どの神社で挙式をするかわからない、又は神社以外にも検討したいという人は、式場紹介サイトや式場相談デスクで候補を絞っていくと良いでしょう。
それぞれの見学予約の方法について、簡単にご紹介していきます。
挙式をしたい神社の候補が予め決まっている方
挙式を挙げたい憧れの神社や、家族でいつも訪れていて思い出のある神社など、挙式をしたいところが既に決まっている方は、直接神社に問い合わせをしましょう。
その神社に併設の披露宴会場・会食会場がない場合、披露宴会場は同時に探していくと良いでしょう。
神社によっては、提携の披露宴会場・会食会場を紹介してくれます。
これから候補の神社を決めたり、神社で挙式をするか迷っている方
複数候補がある場合、何度も神社に自身で問いあわせをしなくていいよう、一括で予約ができる式場検索サイトを利用するのが良いでしょう。
候補の披露宴会場の見学予約もあわせて出来ますから、とてもスムーズに見学予約が手配できるでしょう。
和装が似合う・和婚特集はこちらからご覧ください。
また、神社で挙式をするか神殿やドレスでの挙式も検討しているようであれば、検索サイトで複数候補を見学予約することも出来ますし、式場相談デスクで一度相談をして本当に自分たちの理想のスタイルはなんなのかハッキリ候補を絞ってから、見学に行くことも出来ます。
そうすればそれぞれの式場のメリットデメリットなども詳しく知ることが出来、更にスムーズに準備を進められるでしょう。
まとめ
いかがでしたか。今回は神社で挙げる結婚式についてご紹介しました。
要点をまとめると・・・
・神社の結婚式での挙式料は平均20~25万円
・挙式料以外にも衣裳代・美容着付けなどは別途で必要
・神社の結婚式費用を抑えるコツは4つあり、不要な演出を控えるなど
この記事を参考に、素敵な神社での結婚式をあげることができると良いでしょう。
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