神前式だけじゃない!和装人前式の魅力とオススメ演出アイデア6選
白無垢や色打掛などの和装に憧れはあるけれど、神前式は厳粛な雰囲気だからしたくないと思ってはいませんか。
和婚ブームが起きている昨今、洋風のチャペルで「和装人前式」をするカップルが増えているようです。
それでは、和装人前式はどのような挙式スタイルで、他のスタイルと比較してどんな違いや魅力があるのでしょうか。
今回は、和装人前式について詳しくご紹介します。これを読めば、和装人前式のメリット・デメリットがわかり、理想の挙式スタイルを見つけることが出来るでしょう。
和装人前式OKの結婚式場を探す
和装は着たいけれど、堅苦しい雰囲気にはしたくない人に!和装人前式
和装というと神社で行う神前式のイメージが強いですが、人前式の挙式スタイルを選ぶことによってアットホームな雰囲気の中、和装での結婚式を挙げることができます。
ここではまず、和装人前式の特徴やメリット・デメリットについて紹介していきます。
和装人前式とは、参列ゲストが証人となるアットホームな挙式スタイル
そもそも人前式というのは列席者に結婚の証人となってもらう挙式スタイルの一つで、ハナユメが取得した調査によると、約5人に1人にあたる27.4%の方がこの人前式を選んでいるそうです。
人前式の特徴としては、場所や進行などに決まりがなく2人のオリジナルの挙式にできることです。
参列したゲストもプログラムに関わることが多いため、ゲスト参加型のアットホームな雰囲気で挙式を挙げられるのが特徴と言えるでしょう。
ちなみに、ここで言う「アットホームな雰囲気」とは神前式や教会式などに比べると形式張ってなく、堅苦しくないといった雰囲気のことを指します。
どういう人に選ばれているか
和装人前式は「和装を着て挙式をしたいけれども、厳粛な雰囲気は緊張してしまうから苦手」「2人らしいオリジナルの結婚式を挙げたい!」といった方にオススメです。
また、人前式は純白のドレスを着る「教会式(キリスト教式)」に比べると費用を抑えることが可能で、神社で行う「神前式」とほぼ同等の費用であることも選ばれる理由の一つです。
和装人前式のメリット・デメリット
和装人前式のメリット・デメリットは以下のとおりです。
【メリット】
・アットホームで2人らしいオリジナルの挙式ができる
・教会や神社に限らず、どんな場所でも挙式を挙げられる
・知人と同じ場所になってしまったとしても、違うテイストにすることができる
【デメリット】
・人前式そのものが年配者にはなじみがない
・会場によっては和装が似合わないところもある
人前式は会場装飾や衣装、プログラムまですべて自分たちのオリジナルで作り上げることができます。
その中に、ゲスト参加型の演出を取り入れることによって、よりアットホームな雰囲気の中で式を進めることができます。
また、神でも仏でもなく、そこに居合わせる方々に証人となってもらうスタイルのため、場所にとらわれず挙式を挙げられることも大きなメリットと言えるでしょう。
万が一、知人と同じ会場を使うことになってしまったとしても、人前式の内容は式を挙げる2人によって大きく異なるため、参列者にとっても新鮮な雰囲気で式に臨むことができるためおすすめです。
そうしたメリットがある一方で、人前式というのは年配の方にはなじみがなく、土地柄や家柄によっては反対に合うケースもあります。
形式にこだわる方にとっては不評を買ってしまうことも考えられるため、和装人前式をすると決める前に両親の許可は取っておいた方が無難です。
当日は、司会者の方からどういった流れなのかを冒頭で説明してもらうとスムーズに式を執り行うことができます。
また、会場によっては和の装いが適さず、会場装飾などで和のテイストにしたとしてもカバーしきれないこともあります。
式場見学の際に和装で行われた挙式実例を見せていただいて、具体的なイメージを膨らませるのがいいでしょう。
ここまで、和装人前式の特徴をご説明しました。次章では、実際の和装人前式の進行例を紹介していきます。
人前式や神前式とはどう違う?和装人前式の流れ
和装・洋装のいずれかであっても、基本的に人前式の流れは同じです。
ただし、神前式とは違って「祝詞奏上」や「三献の儀」といったあらかじめ決まったものはありません。
なお、神前式の流れが知りたい方は下記の記事をご確認ください。
では、実際に和装人前式の進行例をご紹介しましょう。
和装人前式の進行例
和装人前式の一般的な流れは、次の通りになります。
1. 新郎新婦入場
2. 開会宣言
3. 誓いの言葉を拝読
4. 指輪の交換
5. 結婚証明書(もしくは婚姻届)に署名
6. 結婚の成立宣言
7. 閉会宣言
8. 退場
賛美歌斉唱や牧師による聖書拝読など宗教に関わる部分を除いては、教会式(キリスト教式)と大きな違いはありません。
このほか、指輪の交換以外にも、神前式で行う「三三九度」「水あわせの儀」などを行うカップルや、ベールダウンの代わりとなる「筥迫の儀」をするカップルもいるようです。
自由に作れるのが人前式の魅力とは言え、すべてオリジナルにするカップルは少なく、入退出方法や演出などで2人らしさを出すことが多いと言えるでしょう。
式の流れがわかったところで、次は式を挙げる場所を決めなくてはなりません。
和装人前式はどんな場所で行えばいいのか、次章で説明していきます。
和装人前式では神社ではなくチャペルや庭園で行う!
神社では通常の神前式のスタイルでしか行えず、人前式だと断られてしまうことが大半です。
しかし、全国にある多くのチャペルや専門式場で行えることが多く、会場装飾などによって和のテイストにすることが可能です。
ほとんどのチャペルで和装人前式は叶う
全国にあるほとんどのチャペルで和装人前式を行うことが可能ですが、本物の教会や大聖堂タイプのチャペルの場合、教会式(キリスト教式)しか受け付けていないことが多く、和装はもちろん洋装の人前式でもNGであることが多いようです。
しかし、和装人前式はそうした一部の式場を除いて、ゲストハウス型の専門式場やホテル、レストランなど様々な会場で行えますので、選べる式場の数はかなり多いでしょう。
和装人前式にぴったり!和テイスト式場11選
ほとんどのチャペルやガーデンなどで可能な和装人前式、ドレスだけでなく和テイストがぴったりあう内装のチャペルや、写真映えする庭園での挙式が叶う式場をご紹介しておきましょう。
関東で和装人前式がぴったりな式場
プレイスオブトウキョウ(東京)
出展元:プレイスオブトウキョウ
天井がガラス張りになっており、東京タワーを下から見上げることが出来るチャペル。フォアグラ寿司はゲストからも大評判でおすすめです。
LOS ANGELES BALCONY
レストランながら、挙式用チャペルがしっかり整っており、挙式と披露パーティでガラッと雰囲気を変えたい二人にはオススメ。東京タワーが見えるガーデンでの挙式も可能です。
関西で和装人前式がぴったりな式場
KIYOMIZU京都東山(京都)
出展元:KIYOMIZU京都東山
京都東山にたたずむ、開放感のある木目調の温かみのあるチャペルが人気の式場。完全オーダーメイド料理でおもてなしが出来る、京都らしい雰囲気抜群です。
大阪城西の丸庭園 大阪迎賓館(大阪)
出展元:大阪城西の丸庭園 大阪迎賓館
壮大な歴史がある、大阪城を舞台に行われるオリジナルの和風人前式「縁-enishi-」では、伝統の雰囲気も大切にした演出をとりいれたあたたかい雰囲気の誓いの時間をすごせます。国賓をもてなした本物の迎賓館での結婚式が叶います。
その他の和装人前式が出来る式場を探すには
気にいった式場は見つかったでしょうか。
その他和装人前式ができる式場を探すには、ネットや雑誌で情報を探すよりも式場紹介サービスを利用するのが最もスムーズだといえるでしょう。
なぜなら、人前式自体が執り行えない式場もありますし、その情報自体が検索するサイト・雑誌に載っていない可能性があるため、効率的ではないからです。
式場紹介サービスとは
式場紹介サービスの代表的なものは、ハナユメ相談サポートなどです。
ちなみに、式場紹介サービスとは何かわからない人は下記の記事をご覧ください。
次の章では、和装人前式の衣装の種類についてお話していきましょう。
オススメの花嫁衣裳は洋髪で白無垢!和装人前式の衣装はふたり次第
神前式と言うと男性は紋付羽織袴、女性は白無垢で鬘(かつら)姿が決まりというイメージがありますが、実際は女性は色打掛けや引き振袖、中振袖(成人式のときに着る振袖のこと)を選ぶことも出来、髪型についても最近では洋髪で挙式をする方も増えています。
和装人前式の場合も同じように、白無垢ではなく色打掛や振袖などの衣装を選ぶこともできますし、髪型も自由です。
それでは、それらが具体的にどのような衣装なのか見ていきましょう。
新婦の衣装は白無垢・色打掛・引き振袖・振袖
新婦の衣装は白無垢のほか、色打掛や引き振袖などから選ぶことができます。
白無垢
白無垢は歴史のある婚礼衣装であり衣装の格式も最も高いことから神前式では多くのカップルから選ばれており、もちろん人前式でも着ることができます。
色打掛
また、最近では華やかな色打掛も人気です。元々は挙式のあと披露宴で着る衣装でしたが、白無垢とほぼ同等の格式があることから、神前式人前式問わず挙式で着る方が増えています。
引き振袖
他にも引き振袖(大振袖や本振袖とも言われます)を選ぶ方もおり、特に下地が黒色の黒引き振袖は「他の誰にも染まらない」という理由から世代問わず人気があります。
一般的な振袖(中振袖)
また、成人式や卒業式などで着た振袖を、結婚してからは着られないから最後に着て挙式をしたいという方もいると思います。
厳密にはこれらの振袖は中振袖と呼ばれる、もともと婚礼衣装用ではない着物のため、神前式の場合はあまり用いられない衣装だと言えるでしょう。
人前式の場合は気にせず選ぶ方もいますが、中振袖を婚礼衣装にしていいかどうかは両家に相談しておくとよいでしょう。
新郎の衣装は紋付、色は黒だけじゃない!
一方で、新郎の衣装の選択肢は紋付袴がほとんどです。
色は黒が主流ではありますが、グレーや白、紺色などのカラーもありますので、新郎に合ったものを選ぶのがいいでしょう。ただし、色つきの袴は略式礼といって正装よりもやや格が下の衣装です。
新婦が白無垢などの第一礼装(最も格式が高い衣装)を選んだ場合には、新郎側も黒色の紋付羽織袴を選ぶのが無難だと言えますが、人前式であればさほど気にする必要はないでしょう。
最後に、和装人前式ならではのオススメ演出をご紹介いたします。
和装人前式・披露宴で行いたいオススメ演出アイデア6選
先ほどご紹介したように、和装人前式はキリスト教式とさほど変わらない流れで進行されます。
キリスト教式であればフラワーシャワーを行ってブーケトスをして、という演出があるように、せっかく和装人前式を選んだからこそ行いたい演出を5つご紹介しておきましょう。
1.父親とバージンロードを歩く!
教会式のように、お父さんと一緒にバージンロードを歩くのがオススメです。
今まで育ててくれたお礼を、バージンロードを歩く一歩一歩にこめて入場するだけで一つの演出になります。もちろん、お母さんも入れて3人で歩くのもいいでしょう。
2.筥迫(はこせこ)の儀・懐剣(かいけん)の儀
和装花嫁衣裳の小物の一つである「筥迫(はこせこ)」「懐剣(かいけん)」を最後の身支度として、挙式の前に胸元に差し込んでもらう儀式のことで、チャペル入場前又はブライズルームで行います。
ドレスでの挙式の場合、ベールダウンをするカップルが増えていますが、それに近い儀式だと言えるでしょう。
ちなみに「はこせこ」とは江戸時代、武家の女性が懐に「懐紙」「鏡」「お香」「お守り」を持ち歩いた入れ物のことで、「かいけん」は和装で帯にさす護身用の短剣のことです。
3.紅差しの儀・紅セレモニー
先ほどの、はこせこの儀同様、チャペル入場前又はブライズルームで行う母から娘に行う、娘の幸せを願い紅を差してもらう演出のことです。
4.折鶴シャワー
フラワーシャワーやライスシャワーも素敵ですが、より和の雰囲気に合う折鶴シャワーはいかがでしょうか。和柄の折り紙を使ったり、少し花びらを混ぜたりするとより華やかな演出になります。
5.和装用ブーケを用意する
ウエディングドレス用のブーケではなく、和装に合った菊や牡丹などを使ったり、和風のブーケもオススメです。そこに小物として小さな扇子や組み紐、水引きなどを入れるとより和風テイストっぽくなります。
6.披露宴はガラっと洋テイストに!
出典元:FUNATSURU KYOTO KAMOGAWA RESORT(鮒鶴京都鴨川リゾート)
挙式を和のテイストで行ったのであれば、いっそ披露宴は洋のテイストに変えるのも一つの手です。
「和装もいいけど、やっぱりドレスも着たい」といった新婦には、和と洋のハイブリット結婚式はオススメの演出の一つと言えます。
提供するお料理も和洋折衷にするのも良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか。今回は和装人前式の特徴と魅力についてご紹介しました。
要点をまとめると・・・
・和装人前式は、厳粛な雰囲気はちょっと苦手という方にピッタリ
・和装人前式は教会式や洋装の人前式と比べて式の内容に大きな変化はない
・男性は基本的に紋付袴、女性は白無垢・色打掛・引き振袖がほとんど
この記事を参考に、和装人前式がどういうものかわかり、他の挙式スタイルと何が違うかを知ることが出来ると良いでしょう。
教会式、人前式‥挙式のスタイルに迷ったら