千里阪急ホテル CLASSIC GARDEN 〜大木が見守るガーデンと職人の愛にあふれた建築美〜
今回よりはじまったハナユメブライダルジャーナル。ハナユメおすすめの結婚式場へのインタビューをご紹介します。
第1弾は自然豊かなガーデンウエディングで人気の千里阪急ホテル CLASSIC GARDENの登場です!
地域の人々のことや式を挙げるカップルのことをとことん考え抜いたガーデンや、職人が丹精込めて作り上げたあたたかみのある建築、それらを支えるスタッフの想いなど、同ホテルならではの魅力をたっぷりうかがいました。
インタビューにお答えくださったのは、千里阪急ホテル CLASSIC GARDENで婚礼部門の広報・マーケティングを担当する荒木渚(あらき なぎさ)さん。
「住みたいくらい大好きなんです!」とホテルへの愛をにじませながら、魅力をとことん語ってくださいました。
地域の声に応え続けて。創立50年のストーリー
お話をうかがった婚礼部門の広報・マーケティング担当の荒木渚さん。
同ホテルのウエディングプランナーを経て現職に就任しています。
――このたびはお時間をいただきありがとうございます! 千里阪急ホテルCLASSIC GARDENは、2020年3月が50周年だったそうですね。
荒木さん:
そうなんです! 50周年ということでいろんなイベントを計画していたのですが、本当に残念なことにコロナ禍でイベントはできなくて……。
50周年を記念したコース料理の発表や、ホテルの魅力を全スタッフであらためて共有する勉強会など「今できること」に取り組みました。
――50年もの間、第一線に立ち続けているというのはすごいことですよね。簡単に、開業からの歴史を教えていただけますか。
荒木さん:
当ホテルは、1970年、大阪万博に合わせて開業しました。当初は客室とレストランのみでスタートし、宴会場ができたのは6年後になります。
宴会場を建てるにあたり、「緑が見える結婚式」というコンセプトがあったと聞いています。
今ではガーデンウエディングができる式場さんも増えていますが、当時はまだめずらしく、しかも宿泊もできるホテルということで話題を集めました。
実は、「ガーデンウエディング」というコンセプトは、ホテル側だけでなく、地域のお客さまからのご要望でもあったそうです。
ホテル側だけの一方的な想いではなかったからこそ、長く続けてこられたのではないかな、と考えています。
――なるほど。ガーデンウエディングの先駆け的な存在だったんですね!
追い求めるテーマは「自然と調和するホテル」
森の中のようなナチュラルな雰囲気のガーデン挙式は、物語のワンシーンさながら。
――お客さまからのご要望はさまざまだったと思いますが、なぜ「ガーデンウエディング」が選ばれたのでしょうか?
荒木さん:
当ホテルがある北摂地域は、もともと非常に自然が豊かな地域です。そして、この地域を選んで住んでいる方は、自然をとても愛していらっしゃいます。
だからこそ、ホテルとしても、地域のお客さまに長く愛していただくために、「自然と調和するホテル」をコンセプトとしてまいりました。
ホテルとしては、結婚式を挙げて終わり、ではなく、記念日ごとにご家族でレストランでの食事を楽しんでいただくなど、ご家族のはじまりの場所として、長くご利用いただけるのが理想です。
ガーデンの植栽も、この地域の生態系を壊さないように、もともと自生していた植物を中心に植えています。森や緑の風景って、似ているようで、場所や地域によって少しずつ違いますよね。
当ホテルのガーデンには、地域のお客さまにとって親しみを感じていただけるような、北摂の自然の風景が反映されています。
――たしかに、ガーデンに行き過ぎた演出がなく、自然に優しく包まれるような気持ちになりそうですね。
会場ごとにガーデンも表情を変える
格調高く、クラシカルモダンな雰囲気のバンケット「樹林」。窓の外には堂々とした大木が並んでいます。
――ガーデンの特色を教えていただけますか?
荒木さん:
当ホテルには8つの宴会場があるのですが、それぞれに特色の違うガーデンが備えられています。
たとえば、「樹林」という名の宴会場は、格調高い雰囲気が特徴です。その窓の外には会場のインテリアにもマッチする威風堂々としたレッドウッドの大木が並んでいて、樹林の風景を作っています。
1本1本、両手で抱きかかえても足りないくらい大きな木なんですよ。樹高も高く、木が天に向かって高く伸びていくように、「夫婦の未来や幸福がずっと続くように」という願いが込められています。
――両手で抱きかかえられないくらい! それは見事ですね。
「クリスタルホール」のメタセコイアの木の前で写真を撮るカップル。
荒木さん:
また、メインバンケットの「クリスタルホール」のガーデンには、シンボルツリーである長寿の木、メタセコイアがあり、その前で新郎新婦の写真を撮ることが多いですね。
この木にも、おふたりの長寿と幸福の願いが込められています。
――メタセコイア……スギやヒノキに似た、空に高く伸びる針葉樹ですね。
荒木さん:
メタセコイアは「生きている化石」と言われるくらい古くからある木で、日本でもかつて化石で見つかり、すでに絶滅したものと考えられていたそうです。
ところが中国で生きたメタセコイアが見つかって、その木から倉敷アイビースクエアというホテルに枝分けされ、同ホテルのシンボルツリーとなりました。
実は、この倉敷アイビースクエアと当ホテルは、どちらも浦辺鎮太郎さんという有名な建築士が設計を手がけたホテルなんです。そうしたつながりから、当ホテルにもシンボルツリーとしてメタセコイアが植えられました。
2度と再現できない、あたたかみのある建築
1枚ずつ色味の違うタイルを敷き詰めたロビー。クラシック映画のような風情のある写真が撮影できます。
――浦辺鎮太郎さんによる建築美も、大きな魅力の1つですね。
荒木さん:
実は私、このホテルに住みたいくらい大好きなんです! でも実際に住むわけにはいかないので、毎日ここで仕事ができるだけで幸運だと思って納得しています(笑)。
好きな理由は、やっぱりこの建築ですね。当時の職人さんたちの手仕事や想いが散りばめられた、ほかにはない、あたたかみのある建築です。
――館内の建築は、どういったところが魅力なのでしょうか?
荒木さん:
たとえば、ホテルのロビーというとカーペットが多いですが、当館では手作りのタイルを敷いています。
土練機(どれんき)という、粘土を押し出して形成する昔ながらの機械で作られたそうですが、1枚1枚、色味が違っていて、独特の雰囲気を醸し出しています。
ここで写真を撮ると、クラシック映画のワンシーンのようで本当に素敵ですよ。
葉脈を残したフロントカウンター下のタイル。
同じくタイルでは、フロントカウンター下にある葉脈だけを残したタイルも、職人さんの伝統技術で作られたものです。よく見ると1つずつ違い、ここにも「自然と調和するホテル」のコンセプトが反映されています。
自然界の落ち葉には同じものが1つとしてないことを表した、建築士と職人さんの遊び心なんですよね。
どれも、50年前の当時だからこそできたことで、今では同じものを作るのは難しいでしょう。まったく同一のものは再現できないので、私たちも大切に扱っています。
――とてもあたたかみのあるタイルですね。チャペルについてはいかがでしょうか?
荒木さん:
アイヴィーチャペルの入り口のステンドグラスも、カップルに人気のフォトスポットです。人気の理由は、どんな天気でも、誰がどう撮ってもきれいに撮影できること。スマホでもばっちり、きれいに撮れますよ。
アイヴィーチャペルのステンドグラス。雨の日でも美しく光を捉えます。
ステンドグラスは三浦啓子さんという有名なガラス作家さんが手がけたもので、ガラスを1枚ずつ小さなハンマーで割って組み合わせていくという、とても手をかけたハンドメイドの作品です。
――おっしゃる通り、必ず写真に押さえたくなる、繊細で美しいステンドグラスですよね。手作業だったとは驚きです!
荒木さん:
このほかにも見どころがたくさんある、建築と緑の調和が美しいホテルです。
プランナー時代に担当させていただいたお客さまで、道に迷われて正面玄関ではない「こぼれび通り」を通ってお越しになられた方がいらっしゃったのですが、この通りの自然あふれる雰囲気に惚れ込んで、当ホテルでの結婚式を決めたそうです。
人によって、琴線に触れる風景は違います。さまざまな人の感性を受け入れる、懐の深い美しさを持ったホテルなので、ぜひ皆さまにもお気に入りのスポットを探してほしいと思います。
ホテルについて学び、マニュアルは柔軟に
天窓から木々がのぞくように設計されたクリスタルチャペル。
――ホテルのすばらしさをお客さまに伝えるために、スタッフの皆さまが心がけていることはありますか?
荒木さん:
お客さまに当ホテルの魅力を伝えられるよう、まずはスタッフ一人ひとりが開業当時の想いや建築、歴史などの知識をしっかり身につけることですね。
50年前の開業当時から勤務しているスタッフはもういないので、浦辺鎮太郎さんの会社である浦辺設計の方に来てもらい、建設当初の想いを詳しく教えていただいたこともありました。
それによって、先ほどお話した外壁のタイルの話など、細かい部分にもストーリーがあることがよくわかったのです。
職人が最もこだわったという階段の手すり。握ったときの感触を追求!
浦辺設計の方が「実は一番、力を入れたのはこの階段の手すりなんですよ。めちゃくちゃこだわりました!」とおっしゃって、私たちも「そうだったんですね!」と驚いたこともありました。
――お話を聞くと、スタッフの皆さんからも愛されているホテルなんだと感じます。
荒木さん:
新人教育でも、ホテルの歴史やディテールをしっかり覚えてもらっています。お客さまに当ホテルを好きになってもらうには、まずはスタッフから! ですね。
2度と再現できないホテルだからこそ、日頃からメンテナンスにも気を遣っています。せっかくの建築美も、メンテナンスが行き届いていなければ、古ぼけた印象のホテルになってしまいかねません。
そうならないように、先日もスタッフ皆で脚立に登ってランプの掃除をしました。どんなに美しいランプでも、曇っていたらきれいな光をお届けできませんからね。
――このクラシカルな雰囲気は日々の尽力の賜物なんですね。サービス面でのこだわりはありますか?
荒木さん:
当ホテルは、都会のスタイリッシュなホテルというより、緑の環境とあたたかみのある建築美を感じてもらう、郊外のリゾートホテルです。
そのため、サービスでもあまり肩ひじの張らない、アットホームなおもてなしを心がけています。
絶対的なマニュアルはないので、たとえばレストランで常連のお客さまに「いらっしゃいませ」ではなく「こんにちは」と声をかけるスタッフもいます。
賛否両論あると思いますが、お客さまもそのスタッフをよくご存知で、「よくお帰りくださいました」という気持ちを込めた、自然な挨拶として受け止めてくださっているようなので、それに対して注意はしません。
一人ひとりのお客さまに寄り添った、心のこもったサービスをご提供したいと考えています。
――マニュアル通りでないサービスは気持ちのよいものですよね。
阪急阪神第一ホテルグループであることの強み
スタイルを問わず、一皿一皿に祝福の想いを込めて提供する料理も大好評。
――阪急阪神第一ホテルグループであることの強みはありますか?
荒木さん:
関西では、私どものグループを身近に感じてくださっているお客さまが多いと思います。それは、当グループが長年にわたり、利用する人がどう感じるかという目線に立って、「安心・快適」をお届けしてきたからでしょう。
結婚式は自分たちだけのためのものではなく、親御さまやご親戚、ご友人など、お世話になった周りの方々のためでもあります。そんなときも、皆さまに「阪急なら安心ね」と言っていただけるのではないでしょうか。
ここで挙式をしたカップルのお子さま世代が挙式をすることもあるのですが、それは歴史あるホテルならでは。親世代のご夫婦にとっては、とても感慨深いものだと思います。
フレンチと日本料理のシェフが連携して手がける料理もご好評をいただいています。調理長と新郎新婦がレシピから相談していくメニューも人気ですよ。
豊かな緑に囲まれた石畳の小径。
――最後に、読者に向けてメッセージがあればお願いします!
荒木さん:
ひと昔前までは、ウエディングにもトレンドがありました。しかし、多様化が進む現代では、明確なトレンドはなく、1組1組のカップルが、自分たちに合った式を求めているように感じています。
理想の結婚式は、人によって違います。それがどんなにわがままに思えても、頭の中で整理しきれない状態であってもかまいません。
おふたりに合った最高の結婚式を、一緒に考えるお手伝いができたら幸いです。おふたりの幸せを願う、豊かな緑に囲まれた当ホテルで、ご家族の歴史の1ページ目を飾ってください。
――ガーデンの木々から、スタッフの皆さんの心配りに至るまで、細部まであたたかなこだわりが詰まった会場だということが、読者の皆さんにも伝わったのではないでしょうか。荒木さん、本日は本当にありがとうございました!
千里阪急ホテルCLASSIC GARDEN
婚礼部門広報・マーケティング担当 荒木渚さん
所在地
大阪府豊中市新千里東町2-1 ※大阪梅田から19分、新大阪・大阪空港から直通
公式サイト
https://wedding.senri-htl.co.jp/
取材
ハナユメ編集部
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