「入籍」と「結婚」はどう使い分ける?結婚に関する用語の意味と使い方
「入籍」も「結婚」も、結婚報告に使われる言葉ですが、「先ほど役所へ婚姻届を提出し、晴れて入籍をいたしました」という表現は、実は間違っていることが多いのです。
今回は、「結婚」「入籍」「婚姻」という言葉の違いについてご紹介します。さらに結婚前後の一般的な段取りについても触れたいと思います。
これを読めば、入籍や結婚について正しく理解できるようになるでしょう。
- この記事の内容をざっくり言うと…
- ・結婚すると新しい戸籍ができる!「入籍」という言葉は間違い!?
・入籍・結婚・婚姻…言葉の意味と結婚に必要な書類について解説
・結婚後をイメージしながら二人でしっかり話し合い結婚準備を進めよう
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入籍・結婚・婚姻、それぞれの意味の違い
「入籍」「結婚」「婚姻」という言葉には、次のような意味の違いがあります。
- ・入籍:すでに存在している戸籍に、新しく誰かが入ること
・結婚:夫婦になること
・婚姻:結婚すること、夫婦でい続ける状態
それぞれの言葉の意味を正しく理解していないからといって、大きな問題になることは通常ならば、ほぼありません。
しかし、結婚報告を控えている場合は、正しく使い分けしたいものです。
言葉の意味を詳しく解説
入籍とは?
入籍とは戸籍法上、すでに存在している戸籍に誰かが入ることを指します。夫婦の間に子どもが生まれた場合や、養子縁組のときなどに使われます。
このケースの場合、細かいですが次の2つのように言えます。
- ・原始的入籍:父母の元で誕生し、初めて戸籍に入る事
- ・移転的入籍:養子縁組などで今属している戸籍から別の戸籍に入る事
という事で、多くの場合、入籍は結婚の意味を含まないのです。
結婚とは?
結婚とは、二人が夫婦になることそのものを意味しています。
基本的には婚姻届を提出して法律的に夫婦として認められることを意味しますが、最近では、事実婚なども含まれることがあります。
婚姻とは?
婚姻も、法律上の夫婦関係のことを指します。
結婚と違う点は、婚姻関係を結んだ後に継続する関係性も含む点です。
日本国憲法の第二十四条で、婚姻とはパートナーの合意により成立する関係で、お互いの努力によって維持する関係であることが明示されています。
「第二十四条 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
○2 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。」
※引用元:電子政府の総合窓口e-Gov 法令データ提供システム 日本国憲法より抜粋
法律上、婚姻届の提出がなければ婚姻関係にあると認められません。
続いて、「入籍」「結婚」「婚姻」のどの言葉を使って結婚報告をするのが正しいのかについて見てみましょう。
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結婚報告、入籍・結婚・婚姻どの言葉を使えばいい?
「結婚」と「入籍」を同じ意味でとらえている人は少なくありません。
「入籍しました!」と結婚報告する人も見受けられます。
しかし、入籍とは戸籍法上、すでに存在している戸籍に誰かが入ることですから、結婚して新しく二人の戸籍が作られる場合は、「入籍しました」ではなく、「結婚しました」と報告するのが正しいです。
結婚報告は基本的に「結婚しました」と伝えるものだと覚えておきましょう。
例外:結婚時に入籍となる場合
結婚相手が筆頭者となっている戸籍がすでにあり、そこにパートナーが新しく加わり名字を変える場合は、「入籍」です。
具体的には、離婚経験がある男性が結婚し、女性が男性の名字に変える場合。他には、結婚前に親から独立して自分が筆頭者となる戸籍をもっている人が結婚する場合です。
どちらの場合も、すでにある戸籍に結婚相手が入ることになるため、「入籍しました」というのは間違いではありません。
結婚報告で「入籍しました」というようになったのはなぜ?
実はこれは昔の家制度で、結婚すると男性の戸籍(家)に女性が入ったという名残があるためです。
また、テレビのワイドショーで芸能人の結婚報告会見が中継されますが、その時「この度入籍いたしました」という言葉を口にする人がいるため、「結婚=入籍」という印象が多くの人の中に根付いているとも考えられます。
最近では、細かな言葉づかいを気にする人も少ないため、結婚報告で「入籍しました」といわれても違和感をもたないのでしょう。
「入籍」「結婚」「婚姻」どれも同じような言葉に感じますが、使い分けを覚えておかなければ困る場面はあるのでしょうか。次で解説しましょう。
入籍・結婚・婚姻を覚えておくと書類の準備がスムーズ
結婚する際は、婚姻届を書いて役所へ提出します。しかし、似たような書類があって混乱してしまう人も少なくありません。
「あれ?どの書類をどのタイミングで準備するんだっけ?」ということにならないよう、言葉の意味を理解しておくことをおすすめします。
ちなみに、結婚にまつわる書類には次のようなものがあります。
婚姻届
画像引用:ハナユメ
婚姻届は、夫婦となる二人、二人の結婚の証人などが必要事項を記載し、戸籍謄本などと一緒に役所へ提出するもの。受理されると二人が法的に夫婦として認められます。
婚姻届は結婚に欠かせない大切な書類であるため、こだわりの婚姻届を用意しようと考える人も少なくありません。
また、「婚姻届の受理日=入籍日」「入籍日=結婚記念日」として、毎年お祝いをする人も多いです。
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入籍届は結婚よりむしろ離婚に関係ある書類
婚姻届とは別に、戸籍関連の届出には「入籍届」というものが存在します。
そのため、「結婚=入籍」としても間違いではないケースの場合、「婚姻届ではなくて入籍届を提出するの?」と思う人もいるでしょう。
しかし、入籍届は現在の戸籍から別の戸籍へ移動する際に使われる書類です。
主な使用シーンは、両親の離婚や養子縁組などで両親と戸籍が別になった子どもを、母もしくは父の戸籍に入れる際。結婚よりはむしろ離婚に関係ある書類といえるでしょう。
婚姻届受理証明書
婚姻届受理証明書は、婚姻届を提出してから新しい戸籍ができるまでの間、二人が夫婦であることを証明してくれる公的な書類のことです。
婚姻届の提出から戸籍の作成までに1~2週間ほど時間がかかる場合があります。この間、戸籍謄本がとれずに身分証明書などの氏名・住所変更ができなくなってしまうことがあります。
そんなとき、婚姻届受領書があると手続きがスムーズ。
必ず取得する必要はありませんが、念のための書類として、結婚の記念として取得する人も多いです。
▼婚姻届受理証明書について詳しくはこちら
何で必要?婚姻届受理証明書の基本とスムーズに取得するための注意点
結婚証明書
結婚証明書は、結婚式で夫婦となる二人や証人代表がサインすることで、二人が結婚したことを証明する書類です。
「結婚証明書」という言葉の響きから公的書類だと思っている人も見受けられますが、日本では法的効力はありません。
婚姻届のように「これ」といったルールがないため、書式や記載内容はさまざまです。
しかし、一生の記念となる大切な書類であるため、結婚式でこだわりの結婚証明書を用意するカップルも多いです。
▼結婚証明書について詳しくはこちら
トレンド感たっぷり!結婚証明書DIYのときめくアイディア集
先ほど、「入籍日=結婚記念日」とお伝えしましたが、人によっては「結婚式の日=結婚記念日」としているケースもあります。
最近では、婚姻届の提出と結婚式を同じ日に行うケースは珍しくなっています。結婚準備をするにあたって、入籍日や結婚式の日取りをどうしようか検討している人のために、先輩カップルのアンケートを見てみましょう。
80.4%が結婚式より前に婚姻届を提出している!先輩カップルのアンケート結果
ハナユメの調査によると、80.4%の人は婚姻届を提出してから結婚式を行っています。
Q:結婚式をした人に質問です。入籍はどのタイミングで行いましたか。
結婚式よりも前に入籍した |
80.4% |
結婚式当日に入籍した |
7.8% |
結婚式よりも後に入籍した |
6.7% |
その他 (具体的に) |
5.0% |
※出典:ハナユメWebアンケート(2018年10月)調査数:179名
入籍から結婚式までの期間は、3ヶ月~6ヶ月が多いようです。
入籍後に結婚式を挙げたカップルの理由・本音
「入籍後、ゆっくり準備できるように」
「彼の仕事の関係で。お互いが、気持ちにゆとりをもって出来る期間を選びました」
「入籍する前から結婚式の事も考えていて、ジューンブライドに憧れていたから」
「気候の良い秋にしたかった」
入籍前に結婚式を挙げたカップルの理由・本音
「私の母親が「入籍するイコール親元を離れることだから、入籍の前に結婚式をするべき」と言ったので」
「義父が結婚式で親族にお披露目してからの入籍と頑なだったため」
「結婚前はずっと実家暮らしだったので、親から式が終わるまで実家にいて欲しいと言われていたから」
「同じ日にするはずが、バタバタ忙しく数日後になったため」
「式と入籍日が同じ日が良かったが、パスポートを取るのに名前が変わると更新に時間がかかるなど大変だったから」
「海外挙式で新しい名前でのパスポート申請手続きがあったため」
入籍当日に結婚式を挙げたカップルの理由・本音
「結婚式の日にちと入籍日が違う日だと記念日が増えるから。お互いに覚えられなさそうだった」
「同じ日に新しい一歩を踏み出したかったから」 ほぼ全てが「記念日を1つにしたかった」
二人の希望はもちろん、両親の意見や気候、結婚式場の空き日などを考慮しつつ、入籍と結婚式の日取りを話し合ってみてください。
最後に、結婚に向けて相談が必要なこと、決めておくとよいことについてお伝えします。
結婚するにあたって話し合うこと・決めておくこと
結婚するにあたって二人で話し合い、決めておいたほうがよいことも多いです。
今すぐにというわけではありませんが、大事なことなので結婚前に次の点をイメージしてみてください。
婚約指輪・結婚指輪
婚約指輪に憧れている女性も多いです。
婚約指輪と結婚指輪をあわせて数万円~数十万円の金額になるため、しっかり話し合って購入を検討しましょう。
その際、婚約指輪の金額だけでなく、結婚費用として総額どれくらいかかりそうか、そして総額の中から指輪にどれぐらい費やすのかという順番で話し合うと、現実に即した予算が立てられます。
結婚式
結婚式は、二人の関係が、家族・親族・友人にまで広がる大切な場です。
予算はいくらぐらいか、時期はいつごろか、規模は、ゲストの顔ぶれは、結婚式場はどこにするかなど、しっかり話し合いましょう。
特に結婚費用の分担は繊細な問題ですので、二人が上手に間に入りつつ、両家の考え方をまとめていく必要があります。
「何を決めればいいか分からない!」「おすすめの結婚式場を知りたい」という場合は、結婚式のプロに相談できる無料相談サービスを利用するのもおすすめです。
新婚旅行
結婚式後すぐにハネムーンに行くのか、どこに行くかなど、忙しい中でも考えるのが楽しみなハネムーン。
海外旅行を検討する人も見受けられますが、パスポートの名義変更など、準備不足で慌ててしまう可能性もあります。
また、行き先や旅行先での過ごし方についての意見を交換する中で、価値観の違いから揉めてしまうことも。
お互いに譲り合うよう意識しながら、少しでも二人が納得できる方向に話をまとめていけると良いですね。
新居
新居をどこにするのかということも、結婚前にはっきりと決めておかなければならない重要事項です。
「賃貸か、結婚を機にマンションや戸建てを購入するか」「子育てを考えて実家の近くに住むか」「通勤しやすい場所はどこか」など、二人の条件を出しながら選択肢を絞っていきましょう。
新居が決まったら、引っ越し時期についても調整しましょう。結婚式や新婚旅行の直前直後の引っ越しは大変ですので、できれば挙式の1ヶ月前を目安に引っ越したいものです。
新居になじんでから結婚式や新婚旅行を迎えるようにすると余裕がでます。
各種手続きを効率よく行う方法を知りたいと思っていませんか?
詳しく知りたい人は下記をご覧ください!
▶結婚、引越しに関わる手続きを効率良く済ませる方法
お金のこと
結婚前にお金に関して話し合うことも大切。次の点について話し合っておきましょう。
- ・金銭管理の方法:家計はお互いに別々か一緒にするか、夫婦共通の銀行口座を作るかどうか
- ・お金の使い道:レジャーにお金をかける、育児・教育費にお金をかける
共働きなら完全に財布を分けるか、共通の銀行口座に生活費を貯めていくのかといった大枠から毎月の小遣いはどうするのかといった細かい点まで、お互いに納得するまで話し合いましょう。
ひとつの銀行口座に代理人カードを作成して、夫婦共有の銀行口座を作って生活費に相当する金額を振り込むという方法もあります。お互いに納得できて管理しやすい方法を決めましょう。
またお金の使い道についても、優先順位をどうするか、どのぐらい貯金として置いておくかという点をしっかり議論しておきたいものですね。
保険のこと
「保険」とひと口にいっても色々ありますが、結婚を機会にお互いの加入状況をよく見てみましょう。
本当に必要な生命保険や医療保険を厳選して、結婚後でも毎月無理なく払える額にまとめられないか、お互いによく話し合ってください。
名義や住所、受取人の変更なども忘れずに行いましょう。
どれも、二人の価値観を確認しながら落としどころを見つけていく必要があるものです。お互いに相手を思いやりながら決めていきましょう。
また、結婚後は氏名や住所の変更、保険の契約し直しなどの手続きが発生することもあります。結婚で氏名や住所が変わった際の手続きに関しては、こちらをご覧ください。
お互いリラックスしながら、二人の未来について明るく話し合えると良いですね。
まとめ
いかがでしたか。今回は入籍・結婚・婚姻の意味についてご紹介と結婚式準備の流れについて説明しました。
要点をまとめると・・・
・結婚すると新しい戸籍ができる!「入籍」という言葉は間違い!?
・入籍・結婚・婚姻…言葉の意味と結婚に必要な書類について解説
・結婚後をイメージしながら二人でしっかり話し合い結婚準備を進めよう
この記事を参考に、スムーズな結婚準備ができると良いでしょう。
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