台風が1番多い時期は8月9月!結婚式に台風が接近したときの対処法
結婚式にふさわしいといわれる秋は、台風シーズンでもあります。そのため、気候の良い秋に結婚式を考えているものの、「台風が多い時期の結婚式は避けたい」「結婚式直前なのに台風の予報が出ている」という人もいるのでは。
そこで、結婚式は台風の多い時期を避けた方が良いのか、もし結婚式当日に台風が接近してしまったときの対処法などをご紹介します。
この記事を読めば、台風が多い時期を知ることができ、結婚式当日に台風が接近した場合でも慌てずに対応することができるでしょう。
台風が多い時期に結婚式をするか迷っている人はこちら
結婚式を直前に控えていて、対処法が知りたい人はこちら
- この記事の内容をざっくり言うと…
- ・台風は8月9月が多く、過去10年の平均で1.1~1.2回上陸している
- ・結婚式当日に台風がきても日時変更は難しい場合が多い
- ・台風の予報がわかった時点で早めにゲストに連絡を入れておく
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台風は8月9月が多い!その月結婚式は避けたほうが良い?
結婚式のベストシーズンであり、台風の数も多い秋。結婚式と台風が重なってしまわないか心配になりますよね。
しかし、台風が結婚式当日に直撃する可能性はあまり高くありません。実際はどのような頻度なのか、まずは台風の発生数・接近数・上陸数について2011年~2020年の平均値をチェックしてみましょう。
発生数 | 接近数 | 上陸数 | |
1月 | 0.6 | 0.0 | 0.0 |
2月 | 0.5 | 0.0 | 0.0 |
3月 | 0.4 | 0.0 | 0.0 |
4月 | 0.4 | 0.0 | 0.0 |
5月 | 0.6 | 0.5 | 0.0 |
6月 | 2.2 | 1.1 | 0.1 |
7月 | 4.0 | 2.2 | 0.7 |
8月 | 5.3 | 3.7 | 1.1 |
9月 | 5.1 | 3.4 | 1.2 |
10月 | 3.7 | 2.2 | 0.4 |
11月 | 2.3 | 0.4 | 0.0 |
12月 | 1.0 | 0.0 | 0.0 |
参考:気象庁
気象庁の情報によると、台風の発生数・接近数・上陸数ともに8月9月が多いようです。
あくまで平均ですが、8月と9月は1週間に1回以上台風が発生しています。しかし、実際に上陸した回数はわずか1.1~1.2回と発生数の5分の1程度!!
しかも、2020年のように1回も台風が上陸しない年もあるのです。
結果、日取りを決める際はあまり気にしなくても良い!
この結果から、台風を避けたい気持ちはわかりますが、上陸するかわからない台風を気にして挙式の日を考える必要はあまりないのではないでしょうか。
それよりも新郎新婦とゲストの都合を最優先に挙式の日取りを決めることのほうが大切。どうしても心配な人は、台風の少ない時期に結婚式の日程を調整するとよいでしょう。
台風が実際に上陸する数は少ないとはいえ、台風と結婚式がかぶってしまうことは絶対ないとは言い切れません。
結婚式の日に台風が直撃した場合にはどうなるのか、延期など日取りを変更することが可能かどうか、次の章で説明します。
結婚式当日に台風が上陸した場合はどうなる?
結婚式接近・上陸したとしても、日時を変更することは難しいケースが多いです。
結婚式の日程は数ヶ月前から決めることがほとんど。その予定にあわせてゲストも仕事を調整したり、休みをとったりします。遠方ゲストの場合は、飛行機や新幹線のチケットをとったり、宿泊予約をしたりも必要になるでしょう。
しかし、台風の上陸は挙式の数日前になってわかること。結婚式の直前になって日程変更をすると、ゲストの混乱と不満を招きかねません。結婚式まで日が浅い期間に中止や変更の申し出をすると、キャンセル料や手数料が発生する可能性もあります。
とはいえ、台風で交通機関がほぼ止まり式場スタッフが出勤できない、食材が準備できないなど、式場側がサービス提供できない場合はキャンセル料や延期料が発生しないことも。
どうしても結婚式の日程変更を希望するのであれば、まずはプランナーや式場に相談するようにしましょう。
前撮りや二人だけ・家族だけの結婚式、挙式のみなら変更可能な場合も
台風とはいえ、結婚式の日時変更は難しいとお伝えしましたが、前撮りや二人だけ・家族だけのような少人数の結婚式、料理の準備が必要ない挙式のみの結婚式などでは日程の変更が可能なこともあります。
いずれにしてもプランナーや式場に相談するようにしましょう。
台風が上陸しても結婚式を執り行うと決めたなら、ゲストに安心して結婚式に参加してもらえる対策と対応が必要です。具体的な内容を次の章でご紹介します。
ゲストに無理なく安心して参加してもらえる&台風の日の対策6選
台風が接近・上陸する結婚式は、晴天時と違いトラブルやイレギュラーな事態が発生すると想定されます。「台風なのに結婚式をするの?」「台風だから行きたくないな」と感じるゲストもいるでしょう。
そのため、結婚式当日に台風が来る確率が高いと分かった時点で、ゲストの安全と安心を確保するための対応をすることが大切。
具体的な対策を挙げてみましょう。
1. 台風の予報がでた時点で早めに連絡しておく
2. お車代やクリーニング代などを準備しておく
3. 結婚式場と台風を想定しての打合せをしておく
4. 濡れてしまった時の為にタオルやドライヤー・着替え場所を準備しておく
5. ゲストの帰宅時も台風の影響があることを想定する
6. 結婚式後はお礼のお手紙を書く
それぞれ具体的に見ていきましょう。
1.台風の予報がでた時点で早めに連絡しておく
台風注意報が出た時点で、「台風が発生したこと」「結婚式の有無」などをゲストに知らせるようにしましょう。
遠方から来るゲストは結婚式が行われる地域の天気までチェックしていない場合もあります。結婚式の前日や当日になってゲストが台風情報で慌ててしまわないように、前もって新郎新婦から連絡するようにしましょう。
台風情報のお知らせはメールでも構いません。以下は例文です。
- 「台風の予報が出ていますので、当日は無理をせずに安全を最優先してください」
- 「挙式が行われる◯月◯日は台風上陸の可能性があります。当日は、お足元に気をつけてお越しくださいませ」
上記のように新郎新婦から一言連絡があるだけで、随分印象が変わるでしょう。
特に遠方から来てくださるゲストには、「前日から宿泊できるようホテルの手配も可能です」などと心遣いがあるとベター。
ゲストにとっては親切な対応として受け止められ、安心して参列できるようになります。
2.お車代やクリーニング代などを準備しておく
台風の影響で公共交通機関がストップすると、タクシーなどを利用して結婚式場まで来るゲストもいるでしょう。また、結婚式場までの移動の間に、ゲストの衣類が雨で濡れてしまうことも考えられます。そのため、結婚式当日が台風になりそうな場合は、お車代やクリーニング代を多めに用意しておくと良いでしょう。
礼服やパーティドレスなどで来場するゲストにとって、服の汚れは特に気になる問題です。少しでも負担を軽くし、安心して参加してもらえるような心遣いをすることが大切です。
3.結婚式場と台風を想定しての打合せをしておく
結婚式当日が台風や悪天候だった場合、屋外で予定しているプログラムは場所を屋内に変更できるのか、できない場合は代わりに何をするのかなどを前もってプランナーや式場と相談しておくようにしましょう。
また、晴天時のプログラムで行くのか、悪天候時のプログラムで行くのかを決定するタイムリミットを確認しておくと、時間がなく用意することができなかったなどのトラブルを防げます。
4.濡れてしまった時の為にタオルやドライヤー・着替え場所を準備しておく
ゲストが会場に到着した際に、濡れた服や体をさっと拭けるよう、受付にタオルを用意したり、トイレにドライヤーを用意したりしておくのも喜ばれます。
また、大きな荷物を抱えて台風の中を移動するのは大変。事前に結婚式場へ荷物を郵送しても預かってもらえるか相談しておきましょう。
身だしなみを整えるのに時間や場所が必要になることも予想されます。可能であれば、式場に相談して控え室を用意するなど、ゲストが準備できる環境を整えるとよいでしょう。
どのような配慮ができるかプランナーに確認・相談しておくと安心です。
5.ゲストの帰宅時も台風の影響があることを想定する
結婚式の終了時刻になっても台風の影響が残っている可能性もあります。ゲストが安全に帰るための対応も考えておきましょう。具体的な対応例は次のとおりです。
・ビニール傘の用意(行きの道中で傘を紛失したり、壊れてしまったりした人のために)
・子供用レインコートの用意(小さい子供は自分で傘をさせないので、レインコートの方がよい)
・礼服やパーティドレスをゲストの自宅まで郵送する手配(ドレスなどを汚したくない、普段着に着替えて帰りたい、大きな荷物を持ち帰りたくないゲストのために)
・最寄り駅や主要駅、場合によってはゲスト宅までのタクシー手配
台風でもゲストが「いい結婚式だった」と思える大事なポイントは、新郎新婦の心遣いにかかっているといっても過言ではありません。ゲストが自宅に帰るまで、丁寧なおもてなしを心がけましょう。
6.結婚式後はお礼のお手紙を書く
結婚式が終わったら、ゲストへのお礼状を書きましょう。
「初めの挨拶・本文・終わりの挨拶」を基本構成として、台風にもかかわらず結婚式へ足を運んでくれたことへの感謝の気持ちをしたためてみてください。
職場など、結婚式後にすぐ会える人には口頭でお礼を伝え、無事に帰宅できたか気にかけた言葉がけをすることも忘れないようにしましょう。
以下は、お礼状の文例です。
- ・会社の上司など目上の方
- 「先日はお足元の悪い中、私どもの結婚式にご出席くださいまして誠にありがとうございました」
- 「先日は台風上陸の悪天候にもかかわらず、遠方よりご参列くださり誠にありがとうございました」
- ・友人など親しい間柄
- 「先日は結婚式に出席してくれて本当にありがとう。帰りの飛行機は時間通り出発したかな?台風にもかかわらず、〇〇の家族みんなが来てお祝いしてもらえて、本当に嬉しかったよ」
- 「先日の結婚式に参列してくれてありがとう。〇〇が到着したときはずぶ濡れで本当に申し訳ない気持ちだったけど「水も滴るいい男」なんてユーモアを飛ばしてくれて、本当にいい友人をもったと心から思ったよ」
- ・家族や親戚
- 「先日は結婚式に出席してくれてありがとう。台風の中、おばあちゃんも一緒で大変だったよね。けがをしたり、風邪をひいたりしなかったかな」
新郎新婦をお祝いするために、悪天候のなか参列しようというゲストの気持ちに対し、きちんとお礼を伝えることが大切。ゲストとの間柄によっては、“台風の結婚式”というインパクトある思い出として話題にするのもいいかもしれません。
実際に台風の結婚式でも新郎新婦からのお礼状に心温まったゲストの体験談があります。
後日その友人から「足元が悪い中参加してくれてありがとう、帰り道大丈夫だった?せっかくのドレス濡れたりしなかった?天気は残念だったけどみんなに来てもらえて嬉しかったです」というお手紙が届きました。
さすがだなあ、こういう時に人柄が出るんだなぁって思いました。
引用:YOMIURI ONLINE
台風上陸に伴うゲスト対応は、追加で費用がかかることが考えられます。自分たちの予算を考え、どのような対応ができるかプランナーと相談しながら検討していくようにしましょう。
次の章では実際に台風などの悪天候の中、結婚式を開いた先輩カップルの体験談を紹介します。
同じ境遇の先輩カップル&台風の結婚式に対するゲストの意見!
台風での結婚式は厄介と感じることがあるかもしれませんが、捉え方を変えてインパクトのあるいい思い出になったと感じる新郎新婦やゲストもいます。
台風の結婚式は悪いことばかりではないという思いになれる体験談を紹介します。
同じ境遇の先輩カップルの意見
台風や悪天候での結婚式となり、申し訳ないという気持ちになるところをゲストや周囲の人々からフォローされたという体験談が多くありました。実際の体験談を紹介します。
前日までは素晴らしい秋晴れ、翌日からも素晴らしい秋晴れ、結婚式当日だけが大雨。雷。なぜだ~。そこで私は雷神様もお祝いに来てくれたと思うことにしました(笑)
引用:YOMIURI ONLINE
祖母に、「雨は昔から縁起がいいんだよ!雨が降り込む→お金が振り込む→福が振り込む、って言って、お金にも、幸せにも困らない結婚なんだよ。昔は雨の方が喜ばれたんだから」と、なぐさめ(?)られました。
引用:YOMIURI ONLINE
雨の降る結婚式は縁起のいいものだという解釈をして、ゲストや関係者は不満ではなくポジティブな言葉をかけてくれていますね。おかげで、台風の結婚式は自然も祝福してくれているいい結婚式だという気持ちになれます。
台風や悪天候の結婚式に対するゲストの意見
ゲストからは苦労したエピソードが多いようですが、過ぎてしまえばそれがかえって良い思い出になったと感じるようです。
私は式の受付を頼まれていたのですが、まず、雪が積もり過ぎて駅までなかなか辿り着かないし(駅まで5分なのに)服はフォーマル、靴はとりあえずブーツを履き、会場用のは別に持って…と既に大荷物(笑)。もう、タクシーにしよう!と乗ったのがまた間違い、都内なので雪で交通麻痺、式がもうスタートしますって頃にやっとやっと式場に辿り着いたのでした。
帰り道も引き出物と荷物と雪でまみれてました。二次会に移動するのもみんな雪まみれ!しかし何故かかえって雪でテンションが上がり、みんな爆笑爆笑でとっっっても楽しい1日になったのでした!
引用:YOMIURI ONLINE
当初は大変だったけれども、悪天候だったからこそ思い出としてより印象に残るものになったのでしょう。また、結婚式当日が悪天候だとわかっていても、「絶対に行くぞ!」という気合いを感じるエピソードもありました。
台風(雨)にまつまる、素敵な言い伝え
台風や雨の日の結婚式は、晴天時よりも縁起のいいものであるという考え方もできます。
前章の体験談では、「雨降って地固まる」という言葉がありました。日本には雨によって固まる地面のごとく、夫婦の絆も強くなるという考え方があります。
実は海外でも雨の日の挙式は最高だと言われている国が多くあります。雨は天からの恵み、神様からの祝福を意味するとして、縁起のいい結婚式だと考えられるのです。
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まとめ
いかがでしたか。今回は台風の多い時期や、もしも結婚式当日に台風が接近してしまったときの対処法についてご紹介しました。
要点をまとめると・・・
・台風は8月9月が多く、過去10年の平均で1.1~1.2回上陸している
・結婚式当日に台風がきても日時変更は難しい場合が多い
・台風に予報がわかった時点で早めにゲストに連絡を入れておく
この記事を参考に、二人にとって結婚式が最高の思い出となり、ゲストにも安心して参加してもらうことができると良いでしょう。
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