両家顔合わせの流れ|当日の進め方9ステップ
両家顔合わせは、結婚が決まったふたりと両家の家族がそろって食事をする会です。
当日は2時間半〜3時間ほどかけて、次の順に進みます。
集合→入室・着席→はじまりの挨拶→家族紹介→婚約記念品のお披露目→記念撮影→乾杯・食事と歓談→結びの挨拶→解散
顔合わせに決まった形式はないため、記念品の交換や撮影は省いても問題ありません。
一方で誰がどの挨拶をするか、支払いを誰がいつ済ませるかを当日に決めようとすると、進行が止まる原因になりがちです。
まずは9つのステップごとに、ふたりが何をすればいいかを見ていきます。
両家顔合わせ当日の流れ|9つのステップと所要時間
冒頭で紹介した9つのステップは、前半の「集合から記念撮影まで」と、後半の「乾杯から解散まで」に分かれます。
前半は30分〜1時間ほどが目安で、記念品の交換や撮影を手短に進めると、場が間延びしません。
後半は食事を楽しみながら両家が打ち解ける時間なので、全体の大半をここに充てます。

各ステップの進め方と、ふたりが気を配るポイントを順に見ていきます。
1. 両家集いて、進行のポイントをお伝えしましょう。合で簡単な挨拶
顔合わせの開始5〜10分前を目安に会場へ着き、お店の前やホテルのロビーで両家が合流します。
先に着いた家族だけで入室せず、全員がそろってから一緒に案内してもらうのが基本です。
実家を離れて暮らしている場合は、まず自分の家族と待ち合わせて一緒に向かうと、自分の両親だけが先に着いて相手の家族と気まずくなる状況を防げます。
2. 入室・着席

両家がそろったら、お店のスタッフの案内で個室に入ります。
席順は、入口から最も遠い上座に両親、入口に近い下座にふたりが座るのが基本の形です。
男性側の父親が最も奥に座り、その向かいに女性側の父親が座ると、両家が向かい合う並びになります。
和室では、床の間に近い席が上座です。
片親の場合や兄弟姉妹が同席して人数が違う場合も、上座に親、入口側にふたりという考え方は変わりません。
両家の関係によっては、ふたりが両親の間に座る並びでも問題ありません。
手土産を用意している場合は、着席して挨拶を交わしたこのタイミングで渡します。
3. はじまりの挨拶
全員が着席したら、進行役が会の趣旨と集まってくれたことへのお礼を伝えます。
進行役はふたりか男性側の父親が代表します。
誰が話すかは当日までに両家で決めておきましょう。
4. 両家家族の紹介
ふたりが中心になって、お互いの家族を紹介します。
男性側→女性側の順に、父親・母親・出席している家族を紹介し、それに続く形でそれぞれが自己紹介をする流れがスマートです。
5. 婚約記念品のお披露目・交換
婚約指輪や腕時計など、ふたりが用意した婚約記念品をここで交換します。
プロポーズのときに婚約指輪を受け取っている場合は、交換ではなくお披露目として両家に見てもらいます。
婚約記念品は必須ではないため、用意がなければこのステップを省いてかまいません。
家によっては記念品や結納金の扱いを重視することもあるので、省くかどうかは事前に両家の意向を確認しておくと安心です。
6. 記念撮影
記念品の交換やお披露目を終えたら、全員で記念撮影をします。
両家がそろった写真は、両親へのプレゼントや結婚式のムービーにも使えます。
撮影のタイミングは記念品のお披露目直後のほかに、食事が進んで場が和んだころや、会の終わりに店の前で撮る選択肢もあります。
お酒で顔が赤くなるのを気にする人がいれば食事の前、自然な表情を残したいなら終盤と決めておくと、当日に迷いません。
7. 乾杯の挨拶、食事・歓談
記念品の交換と撮影を終えたところで料理を運んでもらい、乾杯の挨拶から食事と歓談に移ります。
乾杯の発声はふたりか親の代表が担当し、ひと言で短く済ませましょう。
歓談は顔合わせの大半を占める時間なので、しおりやメニュー表を用意しておくと会話のきっかけになります。
歓談の途中で頃合いを見て席を外し、会計を済ませておけば、結びの挨拶のあとに両家を待たせることもありません。
8. 結びの挨拶
食事会の最後は、結びの挨拶を。
進行役やどちらかの親が挨拶をした後、ふたりから顔合わせに集まってくれたことへのお礼を伝えましょう。
9. 解散
結びの挨拶が終わったら解散です。
お互いの帰りの交通手段を確認し、必要に応じてタクシーを呼ぶなど、遠方から来た家族への気配りを忘れないようにします。
全員で店の外に出てあらためてお礼を伝え、それぞれ帰路につきます。
顔合わせのあとは、手紙なら3日以内、メールなら翌日までを目安に、相手の両親へお礼を伝えるといいでしょう。
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当日の挨拶例文と歓談の話題

顔合わせで挨拶をするのは、はじまり・家族紹介・乾杯・結びの4回です。
同じ場面でも、ふたりが話すか親が話すかで言い回しが変わるため、話す人別に例文を紹介します。
例文の〇〇の部分を自分たちのエピソードに置き換えれば、そのまま当日に使えます。
はじまりの挨拶
はじまりの挨拶は、進行役が会の趣旨と、集まってくれたことへのお礼を伝える場面です。
ふたりが話す場合は婚約の報告を、親が話す場合は婚約が整った喜びを軸にすると、短くまとまります。
本人たちが挨拶する場合・例文①
本日は、私たちふたりのためにお集まりいただき、誠にありがとうございます。
私〇〇と△△さんとの婚約にあたり、両家の親睦を深められる機会を作りたいと思いこの場を設けました。
ぜひリラックスしながら、食事や会話を楽しんでください。
どうぞよろしくお願いいたします。
本人たちが挨拶する場合・例文②
本日はお集まりいただきありがとうございます。
〇〇さんとは〇年の交際を経て、このたび結婚することになりました。
本日は両家の皆さまにゆっくりお話しいただける時間になればと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
親が挨拶する場合・例文①
本日は、ご多用のところお集まりいただき誠にありがとうございます。
△△さんと〇〇の婚約が整い、このような会を開く運びになりましたことを大変嬉しく思います。
本日はよろしくお願いいたします。
親が挨拶する場合・例文②
本日はお忙しい中お集まりいただき、ありがとうございます。
〇〇は小さい頃から〇〇な性格で、親としては心配することも多かったのですが、△△さんと出会ってからは本当に穏やかでいい表情を見せてくれるようになりました。
これからふたりで力を合わせ、温かい家庭を築いてくれることを願っております。どうぞよろしくお願いいたします。
家族紹介の挨拶
家族の紹介は、ふたりがそれぞれ自分の家族を紹介する形と、家族がひとりずつ自己紹介する形があります。
どちらの形でも趣味や人柄がわかるひと言を添えると、このあとの歓談で話題のきっかけになります。
ふたりが代表して紹介する場合・例文①
〇〇です。私の家族をご紹介します。父の〇〇(父親の名前)、そして母の〇〇(母親の名前)です。
ふたりとも旅行が趣味で、毎週末のように仲良く出かけています。どうぞよろしくお願いいたします。
ふたりが代表して紹介する場合・例文②
私の家族を紹介させていただきます。
父の〇〇と、母の〇〇です。ふたりとも穏やかで、私が悩んだときにはいつも話を聞いてくれる存在です。
そんな家族に支えられて今日を迎えることができました。
どうぞよろしくお願いいたします。
家族それぞれが自己紹介する場合
〇〇です。こちらが私の父の■■です。
父の■■です。本日は皆さまにお会いできて嬉しく思います。
キャンプが好きで、休日はよく〇〇と山へ出かけています。どうぞよろしくお願いいたします。
続いて、こちらは私の母の◇◇です。
母の◇◇です。油彩が好きで、美術館巡りが趣味です。どうぞよろしくお願いいたします。
親が自己紹介する場合・例文①
新郎(新婦)の父、〇〇と申します。本日はお時間をいただき、ありがとうございます。
せっかくのご縁ですので、これから両家で気軽にお付き合いさせていただければ嬉しく思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
親が自己紹介する場合・例文②
〇〇の母、〇〇と申します。本日はこのような機会をいただき、ありがとうございます。
おふたりが穏やかで幸せな家庭を築けるよう、私たちも見守ってまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
乾杯の挨拶
乾杯の挨拶は手短に行うのがベター。リラックスして食事、歓談に入ってもらえる雰囲気づくりを心がけましょう。
ふたりが発声する場合
本日は、おいしい料理をゆっくり味わいながら親交を深めていただけると幸いです。乾杯!
親の代表が発声する場合
僭越ながら、乾杯の音頭をとらせていただきます。
ふたりの幸せと、両家の末永いお付き合いを願いまして、乾杯!
結びの挨拶
結びの挨拶は進行役が務めますが、乾杯は男性側の父親、結びは女性側の父親というように、親に役割を分けてもかまいません。
誰が話す場合も、最後にふたりから集まってくれたことへのお礼を伝えて締めくくります。
新郎・新婦が挨拶する場合・例文①
本日はご多用の中、私たちのためにお集まりいただきありがとうございました。
まだまだ未熟なふたりですが、力を合わせて温かい家庭を築いていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
新郎・新婦が挨拶する場合・例文②
今日は本当にありがとうございました。
両家で楽しくお話しできて、とても嬉しく思っています。
これからもふたりで力を合わせていきますので、どうぞよろしくお願いします。
親が挨拶する場合・例文①
宴もたけなわではございますが、お開きの時間となりました。
本日は皆さまのおかげで、滞りなく顔合わせをすることができました。
御礼申し上げます。
今後ともよろしくお願いいたします。
親が挨拶する場合・例文②
本日はお集まりいただき、誠にありがとうございました。
皆さまに温かく迎えていただき、心より感謝しております。
まだまだ未熟なふたりですが、これからもご指導・ご助言をいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
歓談の話題と避けたい話題

歓談では、両家が共通して知っていることや、両親が知りたいふたりのことを話題にすると会話が続きます。
次の5つは、どの家族でも話を広げやすい話題です。
- ・子どもの頃の話:「〇〇さんはどんなお子さんでしたか?」と相手の親に尋ねる
・休日の過ごし方や趣味:家族紹介で聞いた趣味を掘り下げる
・地元の話:名産品や観光地など、お互いの地元について聞く
・ふたりのなれそめ:出会いのきっかけなど、親が知らないエピソードを話す
・結婚式の話:入籍や結婚式の時期、式場の希望を共有し、親の意見も聞く
結婚式の話をするなら、日取りや式場の候補を事前に挙げておくと、その場で話がまとまりやすくなります。
一方で、次の話題は場の空気を悪くしやすいため控えます。
- 【控えたい話題】
- ・宗教や政治の話
- ・学歴や年収、貯金の話
- ・一方の家族しかわからないような内輪ネタ
- ・過去の恋愛話
思想に関わる話題は人によって受け止め方が異なり、学歴や収入には触れられたくない人もいます。
相手の反応を見ながら、全員が加われる話題を選ぶことが大切です。
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顔合わせ当日までに両家で決めておくこと
当日の進行を止めないためには、次の8つを事前に両家で決めておきます。
- 1. 食事会当日のイメージ
2. 顔合わせの日程
3. 当日のお店
4. 当日の料理
5. 食事会の費用分担
6. 当日の服装
7. 当日の流れと進行役
8. 当日の手土産
このうち服装と手土産は、次の章の「基本マナー」で詳しく紹介します。
決めることを一覧で確認したい場合は、準備の記事もあわせてご覧ください。
日程と場所
日程は、両親の都合を優先して候補日を複数挙げ、両家で調整します。
家によっては大安などの六曜を気にすることもあるため、日取りにこだわりがあるかを早めに確認しておくと安心です。
場所は、両家の住まいの中間地点か、遠方から来る家族の移動の負担が少ないエリアで選びます。
料亭やレストラン、ホテルなど、落ち着いて話せる個室のあるお店を選び、予約の際に顔合わせで利用することを伝えておくと、席の配置や記念撮影に配慮してもらえます。
費用分担と支払いのタイミング
顔合わせの費用は、ふたりが支払う、親が負担する、両家で折半するのいずれかで決めます。
1人あたり1~2万円のコースを選んだ場合、6名で6万〜12万円に飲み物代が加わる計算です。
誰がいつ会計するかを決めておけば、当日は歓談の途中で席を外して支払いを済ませられます。
両親が遠方から来る場合は、交通費や宿泊費をどちらが負担するかも事前に話し合っておきます。
進行役と挨拶の担当
当日の進行役は、ふたりが務めます。
乾杯や結びの挨拶を親にお願いする場合は、「当日の乾杯の挨拶をお願いしてもよろしいでしょうか?」と事前に打診し、承諾をもらっておきます。
当日になって急に頼むと、相手を困らせる原因になります。
担当が決まったら、前の章の例文をもとに、それぞれが話す内容を準備しておきましょう。
顔合わせのしおり
顔合わせのしおりは、当日のプログラムや両家のプロフィールをまとめた冊子です。
進行の順番がひと目でわかるので段取りを忘れにくく、プロフィールは歓談の話題のきっかけにもなります。
自分の連絡先を載せておけば相手の連絡先も聞きやすく、確認したいことを書いておくと聞きそびれも防げます。
当日の持ち物リスト
準備万端で当日を迎えるために、持ち物を事前にチェックしておきましょう。
| 顔合わせ当日の持ち物チェックリスト | |
|---|---|
| 顔合わせのしおり | 進行やプロフィールなどを記載したもの |
| 手土産・紙袋 | 地元の銘菓など、高すぎず負担にならないもの |
| 財布・現金 | 誰がどのタイミングで会計するか事前に要確認 |
| スマホ | 連絡先交換・記念写真の撮影に使用 |
| 筆記用具・メモ | 今後の日程や段取りのメモ用 |
| ハンカチ・ティッシュ | きちんと感が出るアイテム |
| 口臭ケアアイテム | 食事会なので念のため |
| ストッキングの替え | 女性:万が一の伝線対策に |
| メイク直しセット | 記念写真を撮る前に身だしなみを整えるため |
| 結婚に関する資料 | 候補式場のパンフレットや今後のスケジュールなど |
忘れ物がないよう、前日までに一度確認しておくと安心です。
押さえておきたい両家顔合わせの基本マナー
服装と手土産は、片方の家だけが格式ばっていたり、片方だけが用意していたりすると、気まずさにつながります。
どちらも、ふたりが橋渡し役になって事前に両家の意向をそろえておくことが大切です。
服装は両家で格を合わせる

顔合わせの服装は、場所や両家のバランスを見て決めます。
かしこまった雰囲気にしたい、カジュアルにしたいなど、顔合わせ食事会のイメージに合わせて服装を選びます。
その際、片方はスーツや和服なのに、もう片方はカジュアルスタイルといったことがないよう、ふたりが気を配り事前に服装をどうするか伝えておくのが無難です。
手土産の相場と選び方と渡し方

相手から手土産をいただいたのに、こちらは何も用意していなかったとなると、気まずい雰囲気になります。
親同士で贈り合うのか、ふたりからも用意するのかを両家で合わせておけば、片方だけが用意する事態を防げます。
品物は地元の銘菓やお酒、特産品など、日持ちするものを選んでください。
金額の目安は3,000〜5,000円ほどですが、決まりはないため、両家で予算をそろえることを優先します。
のしは、両家の承諾が済んでいる顔合わせでは、は紅白結び切りに「寿」、下に名字が一般的です。
蝶結びの記述を残す場合は「表書きは『御挨拶』」と対応を明記します。
洋菓子ならリボン掛けでもよく、すでに面識があって堅苦しくしたくない場合は、両家ですり合わせたうえで、のしなしでもかまいません。
手土産は、個室に入って挨拶を交わしたあとに渡します。
「地元の銘菓です、ぜひ召し上がってください」などとひと言添え、のしの名前が相手に向くように差し出し、紙袋は「こちらをお使いください」と別に手渡します。
入室後に渡しそびれた場合は結びの挨拶のあとでもよく、帰り際なら紙袋のまま渡しても問題ありません。
両家顔合わせのよくある質問

当日の流れや準備のほかに、両家顔合わせでよく聞かれる質問にお答えします。
兄弟姉妹や祖父母も参加していい?
顔合わせの参加者に明確なルールはありませんが、「顔合わせは結婚するふたりとその両親で」と考えている人もいます。
祖父母や兄弟姉妹などが参加しても大丈夫ですが、事前に両家で相談して判断しましょう。
結納との違いは?両方やるべき?

結納は日本の伝統的な婚約の儀式です。
結納金の取り交わしなど決まった流れがありますが、顔合わせは特に決まった形式はなく、両家の親睦を深めることを目的としています。
両方行っても、どちらかだけでも問題ありませんが、両家の意向を確認した上で判断しましょう。
入籍後に顔合わせをしてもいい?
入籍前が理想ではありますが、両家の合意を得られているなら入籍後に顔合わせをすることもあります。
入籍後であれば、「結婚のご報告と、今後の親睦を深めるための会」などとして開催するといいでしょう。
まとめ
両家顔合わせは、集合から解散までの9つのステップに沿って、2時間半〜3時間ほどで進みます。
当日に慌てないためには、挨拶の担当や費用の分担、服装の格を事前に両家でそろえておくことが大切です。
挨拶の言葉に詰まっても、集まってくれたことへの感謝が伝われば、それが場の和むきっかけになります。
顔合わせを終えると、結婚式の日取りや式場選びが本格的に始まります。
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